日本の革製品ブランドといえば、ソメスサドルを外してはいけません!
国産ハンドメイドならではの品質の高さと、馬具づくりで培った技術。
知名度が少なく、「知る人ぞ知るブランド」という感じですが、日本のエルメスと称されるその実力は本物です。
というわけで今回は、老舗革ブランドのソメスサドルをピックアップしていきましょう!
ソメスサドルは国内唯一の馬具メーカー
ソメスサドルは1964年に北海道で誕生した馬具メーカーです。
「 SOMMET (頂点) + SADDLE(鞍、くら)= SOMES SADDLE」
という造語なのだとか。
とくに、「SOMMET」はフランス語で頂点を意味する言葉。その名の通りトップを目指す熱い気持ちが込められています。
馬具作りで培われた経験を元に、職人達のクラフトマンシップは今でも日々進化し続けています。
財布や、時計の革ベルトからビジネスバッグまで、ソメスサドルの作る洗練された製品の数々は大人の色気を感じますね。
・馬具づくりが革製品に生きてる!
ソメスサドルは馬具作りから始まったブランドです。
競走馬は最高速度で時速60キロ以上出すことができます。
つまり、馬具には60キロ以上の速度に耐えられるぐらいの頑丈さが求められます。
革で60キロの速度に耐える。しかも乗り心地は失わないように!
それこそが馬具作りの本質なのです。
もちろん、ソメスサドルの革製品に馬具作りのノウハウがギュッと詰め込まれているのは言うまでもありません。
ヨーロッパでは珍しくない馬具メーカーも、日本ではソメスサドルが唯一の存在になっています。
その姿がハイブランドの頂点、エルメスに例えられて、ソメスサドルは和製エルメスと呼ばれることもあるんですよ。
・ソメスサドルの新しいチャレンジ
ソメスサドルは、革以外の素材と組み合わせたSTANTON(スタントン)シリーズや、リミックスシリーズなど、積極的に新しいものを生み出そうとしています。
とくに、画像の「SOMES SADDLE×HT LABEL(ソメスサドルxHTレーベル)」は革工房として異色のデザイナーコラボ。
サッカーで有名なロナウド選手が惚れ込んだシューズブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」を手掛ける坪内 浩氏をデザイナーに迎えて誕生した新しいソメスサドルのブランドです。
創業50年を超える老舗のソメスサドルに、新進気鋭デザイナーの坪内氏の感性が加わることでまったく新しいスタイルの製品が完成しています。
老舗の工房で新しいことにガンガン挑戦していく姿勢はアツいですね!
ソメスサドルのおすすめ財布
それでは、各シリーズの中からオススメの一品を紹介したいと思います。
ソメスサドルの財布は若干年齢層が高めのデザインですが、その分長く使える飽きの来ないものが多いです。
・ハノーバー(HANOVER)シリーズ
希少素材のコードバンを使った定番のシリーズ。
全体的にシンプルなデザインですが、少し変わったカード入れが特徴的です。
顔料染めコードバンなので経年変化はそこまで期待できませんが、逆にきれいな状態を長く保ってくれるといえます。
ソメスサドル | 長財布 |
---|---|
仕様 | 札入れ、カード入れ12、ポケット |
サイズ | 187x90mm |
素材 | コードバン / バッファローカーフ |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥31,320 |
曲線を模したカードポケットが印象的な長財布です。
小銭入れが付いていないタイプの通しマチなので、普段使いにはちょっと使いにくいかもしれませんが、たくさん現金を持ち歩く人におすすめですね。
同じハーノバーシリーズの小銭入れで揃えられるとカッコイイのですが、かなりの人気商品なので一緒に購入するのは難しいかも。
コードバンならではの落ち着いた表情と、内装のベビーバッファローのギャップも良いですね。
・ジービー(GB)シリーズ
馬具といえばブライドルレザー!ソメスサドルではヨーロッパ産のブライドルレザーが使われています。
内装はシボ付きのバッファローカーフ。無骨な素材とデザインでシンプルイズベストですね。
丈夫さで選ぶならGBシリーズが一番だと思います。
ソメスサドル | 長財布 |
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仕様 | 札入れ、カード入れ14、ポケット |
サイズ | 190x100mm |
素材 | ブライドルレザー / バッファローカーフ |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥21,600 |
やっぱり馬具と言えばブライドルレザーは外せないでしょう。
内装にはベビーバッファローが使われていて、目で見ても楽しめるコントラストを活かしたデザインになっています。
重厚ながら素材を使いながらもスッキリとした印象を感じるのは、無駄な装飾を一切使っていないからでしょう。
革表面に白く浮いているブルームを見ると嬉しくなって心が弾みますね。
・フェル(FELL)シリーズ
しっとりした心地いい手触りのカーフが使われたシリーズ。
色違いのステッチがアクセントになっていて、少しカジュアル寄りなデザインです。
持つ人を選びそうな印象ですね。
ソメスサドル | 二つ折り財布 |
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仕様 | 札入れ2、カード入れ9、小銭入れ、ポケット4 |
サイズ | 110x113x24mm |
素材 | 牛革(カーフ) |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥31,320 |
小さく見えて、ボックス型小銭入れと複数のカードポケットで大容量なガッツリ収納できる二つ折り財布です。
しっとりと上品なカーフが使われているので、見た目だけじゃなく手触りでも楽しめます。
少し地味めな印象ですが、40代以上の口コミが目立っていましたので年配の方への贈り物に喜ばれそうです。
国産で上質な二つ折り財布を探しているなら視野に入れてみてはいかがでしょうか。
・ノーマンシリーズ
ソメスサドル | 二つ折り財布 |
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仕様 | 札入れ2、カード入れ4、小銭入れ |
サイズ | 108x95mm |
素材 | 牛革(カーフ) |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥19,440 |
さきほど紹介したフィルの二つ折り財布と違って、こちらはスタンダードな形ですね。
カードの枚数や、小銭入れをフラップタイプにすることで機能性は劣りますが、値段もかなり控えめになっています。
素材にアニリン染めカーフを使うことで、柔らかくしっとりとした風合いが魅力的です。
画像をじっくりと見ていると、小銭入れ部分は柔らかそうな革、外装部分にはしっかり丈夫な革を使い分けている様に見えます。
革を知り尽くした職人が作っているからこそ、根強い人気があるのでしょう。
ソメスサドルの評判は世界へ
1989年の天皇即位の大礼にともない馬車具一式を納入した実績を持つソメスサドル。
続いて、2008年7月に開催された北海道洞爺湖サミットでは、参加した各国首脳に贈る記念品にソメスサドルのソメスのダレスバッグとボストンバッグがプレゼントされました。
世界中が注目する中、すごい大役をこなしたわけですね。
画像は洞爺湖サミットで送られた記念ボストンの復刻版(¥194,400)です。
製作期間に5ヶ月ほどかかるそうですが、これは欲しい!
ソメスサドルの関連情報
ソメスサドルの本社工場は北海道ですが、全国各地に直営店や取扱店舗があります。
なおリペアや修理依頼の受付は最寄りの直営店でできるようです。
■ソメスサドル 公式サイト
https://www.somes.co.jp/
※店舗一覧も見られます
■ソメスサドル ブログ
https://www.somes.co.jp/blog/
■公式フェイスブック
https://www.facebook.com/SOMES.SADDLE
■公式インスタグラム
https://www.somes.co.jp/
まとめ
ソメスサドルとは
- 北海道にある日本唯一の馬具メーカー
- 品質と信頼を守る為にハンドメイドにこだわる
- 宮内庁御用達の高い信頼性
乗馬用の鞍を作っている事もあり、とても丈夫な革製品を作ることに定評のあるソメスサドル。
老舗の革工房としても風格がすごく目が離せません。
北海道の工房では毎日色々な製品が作られていて実際に訪れることもできるようです。
目下のところ生産量が低いようなのが難点だと思いますが、高品質にこだわる日本のモノづくりの宿命かも知れませんね。