大人の小銭入れといえばこれ!
馬蹄型(ばていがた)コインケースってお年寄りなんかがよく使っていて、今まではちょっと古くさい印象がありました。
でも今は一周回って、馬蹄型は格好いいイメージが定着してきましたね。
ただし、作るのが難しいので数が減少しています。
その分だけ価格も高くなるのが残念ですが、馬蹄型小銭入れからは大人の色気を感じます。
馬蹄型コインケース
馬蹄型コインケースは昔ながらの小銭入れで、金具をまったく使わずに摩擦だけでフタを止めておく構造です。
フタと本体の隙間を詰めるのが難しく、技術的に奥が深い小銭入れなのです。
上手な職人さんが作った馬蹄型はジッと眺めていると、美しすぎてため息が出ちゃいますよね。
大量生産系メーカーや、ファッションブランドが取り扱わないのは、作れる職人がいない、手間が掛かりすぎるなどの理由があるのでしょう。
以上の理由から「馬蹄型を作っている革ブランドは信頼できる」という指標にもなると思っています。
駒合わせ縫いとは
馬蹄型コインケースは、レザークラフト界の初心者殺し、ギターでいうとFコード、駒合わせ縫い(こまあわせぬい)という難しい縫い方で仕上げないといけないのです。
ちょっと雑ですが、図を作ってみました!
コマ合わせ縫いは、革と革の角を縫い合わせる方法の一つで、斜め45度くらいの角度で穴を開けて針を通していく技術です。
この縫い方は職人の技術がモロに反映されるのが良いところであり、悪いところでもあります。
穴を開けるのが難しく、初心者がやるとガタガタになってしまうんですね。
↓動画を見ると分かりやすいと思います。
おすすめの馬蹄型コインケース
前述で説明したとおり、馬蹄型は作るのがとても難しく作っているブランドは多くないのが現状です。
「欲しい!」
と思っても、量産されていないので入手するのが困難なんですよね。
百貨店でもネットでも、見かけて一目惚れしたらすぐに入手しましょう!
一度売り切れると性質上再販されにくいため、長い間待たされてしまうことも多々あるからです。
ということで、馬蹄形コインケースを見ていきましょう!
(※上から価格が安い順番で並んでいます)
オリーチェ コインケース
オリーチェ | コインケース |
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仕様 | ポケット1 |
サイズ | 75x80x20mm |
素材 | 牛革(イタリアンレザー) |
生産国 | 中国 |
価格 | ¥ 5,940 |
トスカーナのタンナー「オリーチェ社」の作るレザーを使ったオリーチェシリーズ。
ベジタブルタンニン鞣しの馬蹄形コインケースですが、海外生産でコストを落とすことによってこの値段に抑えられています。
中国製ということに目をつぶればコスパは最高。
光沢のあるレザーで上品さがあります。
ブリティッシュグリーン ブライドルレザーモールドコインケース
ブリティッシュグリーン | コインケース |
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仕様 | ポケット1 |
サイズ | 80x80x20mm |
素材 | 牛革(英国製ブライドルレザー) |
生産国 | 中国 |
価格 | ¥ 5,940 |
ブライドルレザーでおなじみのブリティッシュグリーンの馬蹄形小銭入れ。
小銭入れ部分がモールド整形されていて、通常の馬蹄形のように縫い合わせではないマニアックな仕様です。
フラップもないので小銭を出すときのフタの開け閉めが必要なく、スムーズに支払いができるのが魅力ですね。
つかわれているブライドルレザーはセジウィック社のものなので、この値段にしては本格的な仕様でびっくりしてしまいます。
フライングホース コードバンホースシューコインケース
フライングホース | コインケース |
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仕様 | ポケット1 |
サイズ | 70x80x15mm |
素材 | 馬革(日本製コードバン) |
生産国 | 中国 |
価格 | ¥ 6,480 |
「馬蹄形に見せかけて、じつはボックス型なんだよ」
という不思議な雰囲気のコインケース。
ランドセル用の革などを作っている国内タンナー「宮内レザー」製のコードバンが使われています。
ちょっと良いなって思うのがナチュラルカラー。
ナチュラルカラーのコードバンはキズや汚れがついていては使えないため、希少なレザーなのです。
飴色に焼けてくる経年変化も楽しめますよ。
ブライドルレザー&ルーガショルダー
キプリス | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット1 |
サイズ | 70x75x20mm |
素材 | 牛革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 14,040 |
王道の馬蹄形とでもいうべき作り。
頑丈なブライドルレザーならではの耐久製はもちろんのこと、内部に使われているのもオツなショルダー革。
牛革の中でもショルダー(肩)部分というのはスジやトラといった模様が出やすいので、めちゃカッコイイんです。
長く使えるシンプルな馬蹄形小銭入れですね。
キプリス コードバン馬蹄小銭入れ
キプリス | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 70x75x20mm |
素材 | コードバン/牛革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 14,040 |
これは、、、すごい。
見た目からしてヤバイ匂いがプンプンしていますね。
このハイレベルな無染色コードバンはレーデルオガワ製で、前述の宮内レザーよりも格上といったらおかしいですが、さらに希少な革なのです。
こちらも使い込むことでヌメ革のような飴色のツヤが出てくるんですよ。
コードバンで出来たヌメ革のようなもんで、両方のいいとこ取りをした最高の革なのです。
大人の余裕と革を育てる楽しさを同時に楽しめてしまう格好いいコインケースですね。
こんな珍しいものを持っていたら、思わず友達に自慢したくなっちゃいます。
ブライドル 馬蹄型コインケース
YUHACKEDKU | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 77x72x20mm |
素材 | ブライドルレザー/牛革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 17,280 |
外側にブライドルレザーと、内側に型押しの牛革を使った珍しい組み合わせの小銭入れです。
型押しはきれいなペイズリー柄なのですが、小銭入れぐらいの面積だと小さくて見にくいですね。
使われているブライドルレザーはグレード社という、あまり財布には使われない珍しいタンナー(革業者)の革で、これまた独特な雰囲気。
ひと味違う、そんな男のためのコインケースなのです。
≫ この小銭入れを見てみる※売り切れ
ブライドル馬蹄小銭入れ
ココマイスター | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 70x76x19mm |
素材 | ブライドルレザー/ヌメ革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 18,000 |
こちらのブライドルシリーズの馬蹄型小銭入れは、7色展開とカラーバリエーションがすごいんですよね。
赤色のブライドルレザーなんてすごく珍しいのに、さらに馬蹄型だと注目の的ですね。
「こいつデキる!!」みたいな羨望の眼差しを向けられそうです。
経年変化もカッコイイし、馬蹄型の使い込んでちょっとヤレて来る感じも最高ですよね。
近所のコンビニで菓子パンを掴んで、レジでこれをサッとポケットから取り出して、シュッと会計を済ませる。
想像したらめちゃくちゃイイじゃないですか。
ヤバイですね、夢があります!
※取扱い終了
コードバン馬蹄小銭入れ
ココマイスター | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 70x76x19mm |
素材 | コードバン/ヌメ革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 20,000 |
今や貴重なコードバンを使った馬蹄型です。
ココマイスターでは一度売り切れるとなかなか再販されない、ある意味で幻のコードバンシリーズ。
牛革よりも密度が高くて丈夫なコードバンなので加工がしにくく、熟練の職人が見せる本気がヤバイ。
コードバンのマットな質感がだんだんと底光りしてくるのを待っている時間が本当にたまらないんですよね。
手のひらに収まる小さいボディをパカっと開いて、シャシャーっと中の小銭をすべらせていると心が踊ってしまいます。
いやー、馬蹄型には楽しむポイントが盛りだくさんで大変です。
GANZOシンブライドル馬蹄小銭入れ
GANZO | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 70x80x17mm |
素材 | 牛革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 21,600 |
セジュウィック社製のブライドルレザーでできたフタをそっと開いて中を除くと、そこにはGANZOの刻印が優しくお出迎え。
これだけでも毎回開く価値があると思うのですが、GANZOのシンブライドルシリーズは内装にミネルバボックスというオイルたっぷりの良革が使われています。
この画像のようにナチュラルカラーの内装だと、キレイな飴色に変化してくるんだろうなぁと期待しちゃいます。
馬蹄型の小銭入れは前述のとおり職人が手縫いで一つ一つ仕上げるので、GANZOの職人の本気を見ることができるんですよ。
GANZOの本気、すごく気になります!
マットクロコダイル小銭入れ(馬蹄型)
キプリス | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ、ポケット |
サイズ | 75x70x15mm |
素材 | クロコ / 牛革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 54,000 |
百貨店でも取り扱われているほど有名なキプリスの、最高ランクに位置付けされている「キプリスコレクション」。
このクロコ馬蹄形コインケースは、コレクションライン専門の職人さんが手がける究極の一品なのです。
高級感あふれるつや消し加工されたマットクロコダイルは、使い込むことでじんわり奥から輝いてくる最高の経年変化を見せてくれます。
この値段もキプリスにしかできない良心的な価格設定で、じつはコスパもいいんですよね。
なかなか手が出にくい値段ですが、値段以上の価値があるのです。
シームレスな馬蹄形小銭入れ
革は水で濡らして形を作ると、その形をキープする性質があります。
ここから先はその性質を利用して形が作られた、シームレス(縫い目のない)な馬蹄形小銭入れです。
イタリアの伝統的なスタイルですね。
アルティジャーノ シームレスコインケース
アルティジャーノ | コインケース |
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仕様 | ポケット1 |
サイズ | 80x80x20mm |
素材 | 牛革 |
生産国 | イタリア |
価格 | ¥ 7,560 |
素材から生産まで全てイタリアで完結した、生粋のイタリアンコインケース。
シリーズ名になっているアルティジャーノは職人という意味で、「VANNI PRATESI &ROGAI」という名前の工房で作られています。
フィレンツェのマルゾッコ(獅子の石像)をかたどった金の箔押しがカッコイイですね。
縫い目がないため、型崩れさえ回避すれば長く使える一品です。
アルティジャーノ シームレスストライプコインケース
アルティジャーノ | コインケース |
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仕様 | ポケット1 |
サイズ | 80x75x20mm |
素材 | 牛革 |
生産国 | イタリア |
価格 | ¥ 10,260 |
「VANNI PRATESI &ROGAI」の頭文字「VPR」を刻んだハイクラスな仕様。
真ん中を走る色違いのストライプが、高級感を引き立てます。
ストライプ部分もふくめ、全体を手塗りで仕上げられていて、一つ一つがアジのある表情をしています。
奥行きのある透明感がたまらないですね。
タンニンなめしのヌメ革を使っているため、経年変化も楽しめますよ。
ペローニ コインケース
ペローニ | コインケース |
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仕様 | 小銭入れ |
サイズ | 70x70x20mm |
素材 | 牛革 |
生産国 | イタリア |
価格 | ¥ 11,880 |
革の本場イタリアから定番の小銭入れ、ペローニの馬蹄型コインケースです。
このコインケースを作っているペローニは500年以上続いている老舗で、全ての工程がハンドメイドで作られていて、テクニカルな職人技に圧倒されます。
シームレス(継ぎ目なし)で出来ていて、どうやって作っているのかさっぱり分からないのが面白いですね。
神々しい金箔押しはまさかの22金で、この上ないゴージャス感に包まれています。
日本の馬蹄型と違ってお札入れなどのポケットがなく、コインしか入らないのが残念です。
でも、国産にはないオシャレな15色展開は全部揃えたくなってしまう、コレクター心をくすぐられちゃいますね。
まとめ
革製品が大好きな人だと、馬蹄型タイプの小銭入れしか使わない人も多いのではないでしょうか。
海外では、この馬の蹄の形が幸運のシンボルとされていて、「ホースシュー」という愛称で親しまれています。
完全に手作業じゃないと作れないので、シルエットから縫い目まで、見ていてこんなにワクワクする面白いコインケースも他にないでしょう。
使い勝手も十分いいので、本物志向なは人にぜひとも持って欲しいと思います。