今回レビューするアドバン長財布は、山万という会社のプライベートブランドで「FESON(フェソン)」という日本の高級財布ブランドです。
アドバンレザーは見た目の派手さばかりに目がいきますが、FESONの特徴はコバ周りの秀逸さといわれています。。
実際にそのとおりでして、いままで色々な財布を見てきた中でも上位にいるのは間違いありません。
手にとって見て初めてわかりましたが、全体的に完成度の高い財布だと思います。
ガラス革とはいえエイジングも期待できますし、最近はヌメ革ばかり触っていたので変わった革に触れて満足です。
アドバン長財布のおすすめポイント!
アドバンレザーの良さを一言でいうと、その「美しさ」でしょう。まるでアンティークのような見栄えです。
見てください!この艶、この鏡面! 財布を持っている手が写り込んでいますよね。
あまり「美しい」なんてセリフを使うのは好きではないんですけど、やはり美しいという言葉が一番しっくりきます。
リアルで見るともっと迫力があるんですけど、ここまで透明感のある財布も珍しくて、箱を開けて一目見た瞬間からワクワクが止まりません。
コーティングの下から落ち着いた黒色と淡い青色の鮮やかな色ムラ。
この価格帯の財布にしては作りもしっかりしているので、長く使えそうな予感がします。
※財布の細部詳細については後述していきます。
アドバン長財布の基本スペック
ブランド | FESON |
---|---|
サイズ | 190×97×29 |
素材 |
国産アドバンレザー |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥29,160円(税込) |
僕が選んだのはアドバンレザー長財布のMLS特別仕様(Mens Leather Store)なので、基本的なスペックは上記の通りです。
通常タイプのアドバン長財布は値段がもう少しだけ安いんですけどね。物欲に負けました。
札入れやカード、小銭入れなどは一般的な長財布とほとんど変わらない「12カード+札、小銭入れ」の形態です。
しいて言うなら厚み29mmは圧迫していない状態なので、スペックから見るよりも薄くスリムな形状をしています。たぶん20mmないぐらいかと。
特別仕様は内装がマットブラック!(MLS限定)
今回、なので、内装がブラックになっています。画像の左側ですね。
普段売られているものは中身がヌメ革で、エイジングを狙うなら通常使用のほうが美味しいかもしれません笑
マットブラックは質感がよく、引き締まって見えます。
通常仕様はカラーラインナップが豊富
特別仕様は本当に特別に作られたものでして、通常仕様なら4色から選ぶことができるんですよ。
とくに、小銭入れ無し を選べるのは強いです!4000円安いし。
アドバンレザーの詳細
アドバンレザーは、パテントレザーとかエナメルレザーのような艶と光沢のある革でして、2万円後半~のピカピカした革靴(ガラス靴)でよく見かけるものと同じような素材感をしています。
画像説明のブラッシュオフ仕上げとは「濃淡をつけて仕上げる手法」の一つで、まさに今回のようなアンティーク調にするのにうってつけの方法ですね。
硝化綿カラー液というのはニトロセルロース系の色付きラッカーのことなので、画像を分かりやすく説明すると、
「ラッカー仕上げをしたアンティーク調の革」
ということになります。
もしこれがギターなら十万オーバーコースだなぁ(ギターのラッカー仕上げはとても高いです)と、男心をくすぐられること間違いなし!笑
珍しい仕様のおかげで、良くも悪くもかなり目を惹く財布です。※ケツポケットに入れてみた画像が最後にあります。
ピカピカな財布を長持ちさせられるの?
正直、ガラス靴ならまだしも、財布でこれぐらい光っていると、気になるのが耐久力でしょう。
ガラス仕上げの靴が2~5年程度の耐久力といわれています。
靴と違って財布なので雨や泥にさらされない分、倍ぐらいは持つはずです。
なので、想定できる寿命が4~10年ぐらいでしょうか。
財布の買い替え周期はだいたい3年ぐらいといわれているので、大事に使えば3年なら余裕で持ちますね。
よくある染料仕上げではなく、顔料仕上げなので手入れの頻度も少なくてすみます。
質感はエナメル財布にそっくり
アドバンレザーの質感についてですが、ヴィトンのヴェルニというエナメル仕上げのシリーズがあります。
友人が持っていますが、あれにソックリです。まさに第一印象がヴェルニでした。
あちらはエナメル仕上げなので、ラッカー仕上げとは少し違いますが質感の参考までに。
アドバン長財布のレビューだよ!
さて、お待ちかねの開封の儀です。
FESONのロゴが小さすぎて、もうちょっと主張してもいいんじゃないかと思いますよね。
それでは、ドキドキしながら開けていきましょう!
アドバン長財布の外装
さ、財布が輝いている・・・!こんなに艶々した財布を見ることもあまりないため驚きました。
顔が映るぐらいのツヤテカっぷり。
最初は、「やば、これちょっとミスったかも。」と焦りました。
しかし意外なことに、このツヤツヤな革が手に馴染むんです。不思議。
新品なので指紋が目立つのはご愛嬌ですが、そのうち気にならないぐらいまで馴染んでくれることを期待しています。
平置きしてみました。
革の雰囲気としては、硬すぎず柔らかすぎず、といった感じでしょうか。
ブライドルレザーのような堅牢さはないにしても、しっかりとコシのある硬さを感じます。
大事に使わないとキズが目立ちそうだなぁ、という印象です。
コバが素晴らしい
画像で伝わるかわかりませんが、この財布のコバがすごく好きです。
最小限のコバインクで仕上げてるスッキリ感がたまりません。
切り目仕上げなので耐久力もバッチリですね。
アドバン長財布の内装
アドバン長財布の内装です。
カードポケット12,フリーポケット2、札入れ1、小銭入れ1。
当たり障りない普通の長財布として、機能は申し分ないですね。
ロゴは左下にさりげなく型押しで。
「Produce by YMMN」のYMMNというのが、親会社の山万(YAMAMAN)のことです。
札入れ手前のフリーポケットです。
レシートなどをまとめておくときに便利ですね。
反対側にもフリーポケットがあります。
お金を入れてみる
手持ちの少ない現金を入れました。
万札がない時点で察していただければ。
小銭入れはマチがついていないので窮屈です。小銭をたくさん使う人はつらいかもしれません。
そのかわり、札入れ部分にマチがついていて、たくさんお札が入るようになっています。
この辺は好みが分かれそうですが、個人的には財布がスマートになるので好きです。
カードを入れてみた
実際に使っている免許証などを入れたかったのですが、数が足りなかったのでフェイクカードを用意しました。
まだ使い始めなので、カード入れが硬くて取り出しが大変ですね。そこがまたいいんですけど。
縫製とフチネンとコバがよく見える、最高に好きな角度です。
見れば見るほど変態的(いい意味です)な仕上げですね。ほんと凄い。
さすがに財布が馴染んでないので、カードと小銭類を入れていると厚みが出ますね。
無理やり慣らしてもいいんですけど、今回はゆっくり馴染んでいくのを待つことにしました。
それに、カードはたくさん入れない方がカッコよくキマりそうです。
念引きがものすごく丁寧
このアドバン長財布、縫製もキレイなんですけど、それよりもビビったのが念引き(ネンビキ)の丁寧さです。
ビシッと揃ったフチネンを見ていると心が澄み渡ってきませんか?
ここまでの写真でもわかる人にはわかってもらえたと思います。
こんなところまでネンが!
画像は札入れ部分のマチなのですが、こんなところにまでネンが引かれています。
裏はヘリ返しで縫われているため、強度を上げるためというよりも飾りの意味合いが強そうです。
細かいところまで手を抜かないFESONの姿勢に脱帽です。本当にすごい!
アドバン長財布の縫製をチェック
フチネンの時にもいいましたが、縫製も合格点です。
ここまで手が込んでいるのなら、表側の糸を縫うときに落とし込んで欲しかったんですけどね。
でも、使っていれば馴染んでくるので問題ありません。
ちなみに線が歪んで見えるのはカメラの仕様です。実際にはまっすぐ縫われています。
内装も最高です。
というか、内装の完璧さがたまりません。本当に好きです。
実際に使ってみた感想
最後は使ってみたところの写真です。
普段着なのでジーンズですがカッコいいですよね。普通に似合ってますよね。
スーツの方が合うんじゃないか、とか思っていましたけど、ジーンズにもバッチリ合ってます。
横から見てもシルエットを崩さないので使いやすいですね。
正直な話、もう少し馴染んできたら絶対にもっとカッコよくなると思います。
公式サイトだったかどこかに、「アドバンレザーもエイジング(経年変化)します」って書いていたので、めちゃくちゃ期待しています!
変化量が気になってガラス革のエイジングをググって見ていたら楽しみが加速しました。
もう今からすごく楽しみです!
まとめ
何度もいうようですが、完成度が高くてすごく好きです。どんどん好きになっていきます。
使い始めは指紋が目立ちますけど、それも使っているうちに少しずつ分からなくなってくるでしょう。
いまエイジングが一番気になるので、また後日エイジングもレポートしますね。
というわけで、アドバン長財布のレビューでした。