水に弱いといわれているコードバン。
前々から、どれくらい水に弱いのか試してみたかったんですけど、今回はついにチャンスが来たので試してみましたよ。
コードバンを洗ったらどうなるのかを検証してみました。
なんだかんだ言って普通に洗えるもんなんですねぇ、ということが分かりましたよ。
※追記
1年以上使っていますが、型崩れもなくいい感じに使えています。
コードバンを洗うとどうなるのか?
僕は革ジャンから革財布まで、汚れたなと思ったら普通に洗ってしまうタイプの人間なのですが、そんな中でもコードバンだけは洗ったことがなかったのです。
コードバンといえば水に弱いので、できるだけ水分を避けて使うようにいわれていますよね。
ましてや靴だと、雨ジミなどができるのでそれはそれは大事に履かれています。
特に、銀浮きと呼ばれるコードバン特有の革トラブルがあるのですが、今回コードバンを選んだのは銀浮きを体験してみたいという気持ちからです。
チャンスは突然やってきた。
ネタでコードバンを洗うっていっても、普通ならもったいなくて出来ないじゃないですか。
なので、ヤフオクで中古のコードバンの財布を買って試してみようと思ってたんですよね。
ちょうど探そうと思った瞬間に見つけたのがコレ!
馬革専門タンナーの新喜皮革が作ったブランド、ウォームスクラフツマニュファクチャーの阪急限定ブランド「SACRIFICE(サクリファイス)」のBOX型コインケースなのです。(めっちゃ長い。。。)
これは現行とブランドマークが違っているので旧タイプですね。レア感満載で嬉しいです。
届いた瞬間からすでにタバコ臭くて、「ヤフオクっていつもこんなんだよなー」と思いながら洗う準備に入ります。
しかし、すごく仕立ての良い小銭入れだったので、もしダメになったときの事を考えて3日ほど迷ったのはナイショです。
革を洗う前にはオイルを入れよう
革を洗う前に、水を必要以上に吸わないようにオイルアップをしておきます。
もともと馬革のコードバンなので、今回は馬油(ばーゆ)を使います。同じ馬なので相性バツグンです。
めっちゃ分かりにくいですけど、ガンガン塗りこんでいきます。
元々弱い革だとオイルが入り過ぎたらフニャフニャになるのですが、この革なら全力で入れても大丈夫。
あとは洗った時に多少オイルが抜けるので、少々入れすぎくらいでちょうどいい感じかなと。
それにしても、あまり手入れされてなかったのでしょうね。
信じられないくらい馬油を吸い込みました。
小銭入れ部分の内部、ヌメ革のところはオイルで色が変わっていますが大丈夫!洗ったら抜けるので勢いでガンガンいきたいと思います。
というかこの小銭入れ・・・ものすごくタバコ臭い!!
信じられないくらい臭いので、洗っても匂いが残るんじゃないかと不安になってきます。
水洗い?それとも・・・?
まずは水でジャーっと洗い流します。
表面の汚れなどを手で優しく撫でながら落としていくイメージです。
できるだけ革が水分を吸わないうちに終わらせてしまいたいので、ここからはスピード勝負です。
僕は写真を撮りながら洗っていたので、すごく時間が掛かりましたけど、普通ならオイルを入れるところから洗い終わりまでで10分くらいでしょう。
ちなみに場所はお風呂場です。
※革は鞣すときにも水で洗うので型崩れさえ気にしなければ長時間漬けていても大丈夫と言われています。洗浄後のオイルアップは忘れずに。
洗剤はこれだ!
まずは洗面器に水を張ります。
容器は何でもいいと思うんですけど、革に直接洗剤をつけるのはNGですし、鍋だと金属で変な効果が出ても嫌なのででこういう形をとりました。
今回洗剤代わりに使うのはこちらのシャンプーです。
別にメーカーはどこのやつでもいいけど、できるだけ肌に優しいものを使うと気分が違います。
弱酸性をうたっているシャンプーなんて良さそうですよね。
シャンプーをワンプッシュ(ワンプッシュの半分でもいいかも)だけ手にとって、先ほどの洗面器に投入します。
キレイに混ざったら準備OKですよ。
いざ投入!
ドボンと投入します。
楽しい。
うん、楽しい(笑)。
軽く手で全体をこすったら、すぐに洗剤から出しましょう
洗剤が革に染みこんでしまうとダメージ受けそうなのでサクッと終わらせます。
最初にオイルも足しているし、水洗いもしているので、これ以上水分を吸うことも無いと思いますが一応。
念には念を入れておきたいですよね。
洗剤を洗い流そう
水洗いも手早く終わらせたいのでサクサク進みます。
革自体が小さいため、30秒~1分ほど、染み込んだ洗剤が流れ出たぐらいで終了しました。
洗剤を流し終わったら、次は優しく拭きあげましょう。
めっちゃキレイになりましたね。輝いています。
干す
ちょうどドラムスティックが落ちていたので、物干し竿代わりに干しておきましょうか。
写真で見るとめっちゃシュールな光景ですけど、実際に見るともっとシュールです。。。
革を洗う時はココが気をつけるポイント!!
経験上、革は乾燥するときに油分が飛んで行くので半乾きのときにも2回ほどオイルを足しておきます。
これをしないと、完全に乾いてしまったときに割れてしまう可能性があるのです。
目安としては、3割乾いたくらいで一回、完全に乾く前に一回、それぞれ薄く塗ってあげる感じです。
まとめ
革製品を洗うのってみんな躊躇いますけど、めちゃくちゃキレイになったしタバコ臭いのが無くなって最高です。
ただし、革は水を吸うと型崩れしやすいので、お気に入りの製品をいきなり洗うような真似はしないで下さい。
何かで別のもので練習してからにしましょう。
ということで、キレイになったのは良いけど、コードバンの銀浮きを体験することができませんでした。残念!
また次回、今度は違う種類のコードバンを試してみたいと思います。
※洗剤代わりにシャンプーを使った理由ですが、地肌に優しいので、革(成分は肌と大体一緒ですよね)にも優しいだろうという考えだからです(大真面目)。
革の洗い方なんてタンナーにいけばわかりますけど、大雑把にやってもほとんど無問題。大型ドラムで洗濯機のようにグルングルン回していますから。
ただし、何かするときは自己責任でお願いしますね。
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