大人になると財布の選び方にもこだわりが出てくると思いますが、市販の財布って自分のかっこいいと思う仕様が少なくて困りませんか?
とくにスーツに合わせるとなると、薄さを重視して長財布にしてしまうわけです。
そこで、今回友人の持っているロンサムがすごく良かったので紹介したいと思います。
ラウンドファスナーなのに革が薄くて使いやすく、ほどよい高級感もあってプレゼントにもピッタリですよ。
※今回はカラーオーダーをしているため、通常のものよりさらにオシャレに仕上がっています。
ロンサムとは
いつの時代でも決して忘れてはいけないものがあります。
- オリジナルであること
- スマートであること
- 上質であること
それらすべてを"Classic"という言葉に集約しました。
タイピン、カフリンクスから、スモールレザーグッズまで。流行やネームにとらわれることのない、自らのスタイルを持った方々にご提案する
クラシックスタイルのメンズアクセサリーブランドです。
ロンサムは革財布だけのブランドではなく、ビジネス向けのアクセサリーブランド。
つまり、スーツに合わせるためのオシャレな小物全般を作っているというわけなのですね。
アクセサリーブランドとはいえ、今回の記事を見てもらえればわかってもらえると思いますが、革財布の技術が相当すごいです。
日本製で!この価格で!この仕様なら!迷うことなく買っても後悔しません。
枕元に置いて毎晩眺めたくなる出来です。
使われている革がすごい!
今回の財布に使われている革は「ガッビアーノ」。
タンニン鞣しの手揉みでシュリンクさせたレザーです。シボが特徴的ですね。
そして、この革の良さはコードバンのような見た瞬間感動するようなものではなく、
- 手にとってジックリ見てると良さが伝わってくる
- 噛めば噛むほど旨味が広がる
そんないぶし銀の渋さがギュッと詰まった革なのです。
タンニン鞣しだし、手揉みでシボつけてるし、薄くて強いし、トラ目も出てるしで、「あ、これだわ!俺が欲しかったやつ」ってシックリくるんですよね。
ガッビアーノの話をしていると10000文字でも20000文字でも書けてしまうのでこの辺にしておいて、そろそろ財布を見ていきましょう!
いざ、開封の儀
ロゴは金の箔押し、箱は落ち着きのあるダークブラウン。
飾り気はなくシンプルです。
ドーン!

(※光を反射するため、写真を撮るの苦労しました。。。高級感があっていいんですけど、その分革の魅力を伝えるのが難しいですねこれ。)
ドーン!!!
色はボルドー、茶色に赤と黒のムラが混ざった複雑な色味をしています。
というか、あれ?表面処理されてて思ったよりツヤツヤしてるっ!?
ベジタブルタンニン鞣しってこんな感じだっけ?という感じで、どちらかというとクロム革に近い雰囲気です。
どの角度で見ても光を反射しますが、安っぽくはなく、高級感のある光り方ですね。
レザークリームでこのツヤを保ちながらエイジングさせていきたい!
外側から見ていこう!
公式サイトを見ていると手揉みレザーって結構シワシワなのかな?と思っていましたが、わりと大人しめな印象。
鼻を近づけるとふわっと革の良い匂いが広がります。さすがタンニン鞣し革です。
手に持ってみるとシットリした質感
革自体の薄さもあり、手に馴染みやすいです。手揉みレザーって今までなんとなく敬遠してたんですけど、全然悪くない!
むしろクセになる触り心地です。
ファスナーもまっすぐですし、この価格帯にしては手抜かりなくしっかり作られている印象。
ファスナーはriri社製!
かなり小ぶりなものが使われていて、今まで見てきたラウンドファスナーの中でも小さい方だと思います。
僕はririのファスナーがあまり好きじゃないんですけど、これはサイズ感とかスムーズさが良いですね。
小銭入れ部分もちゃんとririで統一されています。
革の表面がワイルド!
画像中央より少し右下にトラが出てきているのがわかるでしょうか?
トラとかキズがそれなりにある革なのですが、シボが細やかなのでアクセントになってていいですね。
見る角度によってトラ目が浮き出てきて楽しいし、エイジングも期待できます。
横から見てみた
手揉みレザーで表面が薄っすらと波打っていますが、ステッチ部分も丁寧に縫われています。
念引きがヤバい!
念引きがステッチからほとんど離れていなくて神掛かってます。職人技!
写真で見ると念が引かれているのがわかりにくいかもしれませんが、外側 0.5ミリぐらいのところに線が入っています。
コバ周辺
コバもすごい。
一見するとシンプルに見えるんですけど、シンプルに見せるための技術がすごいです。
(この角度なら薄っすら念引きが見えますね。)
柔らかくてさわり心地が良いよ
外装は薄い革を貼り合わせられ作られています。
革の曲がり具合を見れば分かってもらえると思いますが、かなり柔らかいです。
また、ロンサムでは使用する箇所によって厚みを使い分けているようでして、小銭入れ周辺などは硬めの革が使われています。
こういうニクい演出が男心をくすぐりますね。笑
外はこんな感じなので、次は中を見ていきましょう。
内側はこんな感じ
通常のラウンドファスナーはカード枚数が6枚x2=12枚なのですが、ロンサムのラウンドファスナーは4x2=8枚です。
このカード枚数を制限することで革の重なりを減らして薄さを稼いでいるんですね。
他のブランドは分かっていてやらないので、こういう思い切った施策は関心しました。
あ、フリーポケットが左右で2個ありますし、カード入れが少なくても収納には困らないと思います。
レシートなどもここに入れておけますね。
小銭入れ周辺
革を全体的に薄く作っている反面、小銭入れは堅牢で分厚い革が使われています。
軽く曲げてみた感じではブライドルレザーのようなシッカリした質感。
小銭入れはダメージが大きいので革を厚くしてくれているのだと思いますが、手触りの違いで発見して思わずニヤリ。
こういうのは公式サイトに詳しく書いてないし、気がついた人だけのニヤニヤポイントですね。嬉しい!
ラウンドファスナーのマチ部分
マチ部分も厚めの革が使われていて、長く使ってもヘタレ無いように出来ています。
この優しさが嬉しい!日本ブランドっぽくて惚れる!!
上から見ると厚みがハッキリしますね。
ラウンドファスナーのマチは割れやすいため、この厚みに安心せず、クリームを多めに塗って保湿おきましょう。
中身を入れてみたよ

ビフォー
それでは、中身を入れていきたいと思います!

アフター
はい。こうなりました!
カード枚数を抑えているぶん、中身がスッキリして見えますね。
小銭入れが秀逸!
小銭入れ部分は、通常のラウンドファスナーよりも若干幅が小さく作られています。
深さはちょうどよく、ある程度の枚数が入っても厚みが出にくい仕様ですね。
あまり入れすぎると重くなるので、全部で20枚以内がベストでしょうか。
中身を入れた状態で、横から見てみよう

中身なし状態

中身を入れた状態
どれぐらい薄いの?比較してみた
次は、厚みの比較をしていきましょう!
今回は僕の手持ち品の1つ、ココマイスターのマットーネで比較します。
ココマイスターは標準的な作りなので、比較対象としては完璧ですね。
公称値ではロンサムが20mm、マットーネが25mmになっています。
とはいえ、使い込んだマットーネは20mm程度にまで厚みが減っています。
つまり、両方同じぐらいの厚みのはずなのです。
なのにロンサムのほうが圧倒的に薄いんですよね。不思議。
と思って測ってみたら、15mmしかありませんでした。
やっぱり公称値よりも5mm薄いっ!使い込んだらもっと薄くなるはずです。
さすがに長財布ほどにはならないと思いますが、それでもラウンドファスナーとしては驚異的な薄さです。
これはアツいっ!!!
気になるポイント
実物がホームページよりもかなりカッコよくて、めちゃくちゃ良いんですけど一点気になるポイントがあります。
財布をコンパクトに作りすぎてて一万円札が小銭入れ側のマチに収まりきらないんですよね。微妙にサイズが小さいです。
これじつは、真ん中の小銭入れを小さくしているせいなので、スマートさとトレードオフになっています。
画像のように、カードポケット側のマチに挟むように入れれば、まったく問題ありません。
普通に使っていれば不都合を感じることはないはずですが、こういうのが気になる人もいるかもしれないので一応書いておきました。
財布の詳細
商品名 | 手揉みレザー 薄型ラウンドジップ長財布 |
---|---|
仕様 | 札入れ 2、小銭入れ、カード入れ8、ポケット2 |
サイズ | 100×190×20 |
素材 | 手揉み加工牛革 (イタリア産ベジタブルタンニン鞣し牛革/IL GABBIANO CONCERIA SPA社) |
価格 | ¥35,200(税込) |
最後に、財布の詳細をまとめました。
路面店でも売っている場所はあるのですが、今回はメンズレザーストアというセレクトショップでカラーオーダーをしています。
ちょっとややこしいため、注文の方法を書いておきますね。
まとめ
ロンサムのラウンドファスナーは細かいところで作りが丁寧ですし、かなり物欲を刺激されます。ヤバいです。
とくに、今まで見てきたラウンドファスナーの中でもトップクラスに薄いのは素直に感心しました。職人さんの技術の結晶です。
公式サイトでは大々的に技術を宣伝されていませんが、細かい技術が盛りだくさんで見ていて全然飽きません。。
エイジング後にまた違った表情を見せてくれるのを楽しみにしています。
今回、友だちに無理をいって手に入れたばかりの財布を撮らせてもらったのですが、自分でも欲しくなってきました。笑