1年前に買ったココマイスターの二つ折り財布「インペリアルパース」。
今回は日頃の感謝を込めて、初めての手入れをしていきたいと思います!
すごく丈夫な財布なので、感覚的にはあと1年ぐらいノーメンテでも問題なさそうなんですけど、勢いでやります!やりましょう!
財布がキレイになると気持ちいいのでオススメですよ。
※今回の手入れ方法は特殊な革じゃない限り大丈夫ですから、ぜひ試してみてくださいね。
ブライドルレザーの財布を手入れ
「手入れしなければどれぐらい持つのか?」
という実験も兼ねて、ラフに扱ってきたインペリアルパースですが、とくにボロボロになることもなく、普通にいいアジが出てきています。
この財布は思っていた以上にエイジングも早いしカッコイイですね。悩んだけど買ってよかった。
・・・ですが、明るい色の革なのでノーメンテだと限界があります。スレが出たり、ところどころ色がくすんできたり。。。
そこで、1年頑張ってもらった感謝を込めて手入れをしていきたいと思います。
・注意点1:クリームの塗り過ぎに注意
メンテの前に1つだけ厳重に注意して欲しいポイントがあります。
それは、クリームやオイルなど油分の入れすぎだけはダメ!ということ。
「クリーム系を塗るときは少量からスタート。」
これだけは絶対に忘れないでください。
うまく浸透しなければもう一回やりなおせばいいだけですが、一度オイルが浸透しすぎると抜く方法がありません。
それ以外のミスは後からリカバリーできるものばかりなので気軽に楽しんでください。
財布にしろ、革靴にしろ、手入れなんて人の数だけ手法がありますからね。自分だけのやり方を見つける楽しみがありますよ。
・注意点2:色落ちに注意
あ、あともう一点だけ追記しておきます。
- 丘染め・・・革の表面だけを染める方法
- 芯通し染め・・・革の中まで染める方法
革には大きくわけて2種類の染め方があります。
今回手入れする僕の財布、インペリアルパースは丘染めのブライドルレザーっぽくて、水拭きするときに強く擦ると色落ちしました。
ビンテージジーンズのように適度な色落ちはカッコイイのですが、色が抜けすぎると一気にダサくなるので気をつけたいところですね。
とはいえ、革の染め方を見た目で判断するのは難しいので「水拭きしたときに色が落ちたら気をつける。」ぐらいで大丈夫だと思います。
ブライドルレザーの財布の手入れ方法
- ブラッシング
- 水拭き
- クリームの塗布
- 仕上げ磨き
僕の手入れは上記4つの手順で進めます。
財布は、革靴と違って毎日手で触るものですし、ピカピカにしすぎる必要もないかなぁと。
というわけで行ってみましょう!
1,財布をブラッシングしていくよ
中身を抜いた財布に、馬毛ブラシで全体をササーッと軽くブラッシングしていきます。
表面よりも縫い目や段差部分を重点的に攻めるとホコリが掻き出せて気持ちいいです。
中も忘れずにブラッシング!ブラッシング!
ブラッシングってキレイになっていく実感があってテンションめっちゃ上がりませんか?
カード入れの段差部分もシャカシャカしましょう。
忘れずに小銭入れのマチも掃除します。
思ったより汚れが溜まっていたので、ここでは軽くホコリを払うぐらいにしておいて、次回の水拭きで汚れを落とします。
2,次は全体をかるく水拭き
ウエス(拭き上げ用の布)を使って水拭きしていきましょう。
画像は、僕が最近ハマっているニトリの台拭きです。人気なので手に入りにくいのが難点ですが、使い終わったあと気軽に捨てられるので使い勝手がいいんですよ。
とくにこだわりがなければ何を使ってもいいと思います。革にキズがつかなければ。
手入れ初心者にオススメなのは100均で売っているマイクロファイバー系のタオルです。めちゃキレイになります。
最初の汚れ落としは水拭きなので、ウエスは水で濡らした後によく絞ってください。
このときにギュッと力強く絞れていれば、革に水分が残りにくいため作業がはかどります。
僕の場合、なるべく力を抜いて表面を軽くなでるような拭き方をします。
ここでは時間をかけずにササッと拭いていきましょう。
あまり時間をかけると革が水分を吸って伸びてしまう可能性があります。
イメージとしては、食卓のテーブルを台拭きで拭くスピードぐらいな感覚。小さな汚れを取るだけっていう感じですね。
おお、拭けば拭くほど色が落ちます。。。
こうなると止めるタイミングも重要ですになりますね。
いっそのこと色落ちが止まるまでゴシゴシ拭いてみようとも思いましたが、ある程度落ちなくなったところでやめました。
中のヌメ革部分も拭いてきます。
ナチュラルな色の場合、水分が入ることで色が濃くなります。気をつけてください。
色が濃くなることで、エイジングがさらに強化される感じがして僕は好きなんですけどね。
3(前編):クリームを塗って栄養補給!
水拭きが終わったら、ついにクリームを塗っていきます。
今回は、あまりにも色が落ちていたので靴用のクリームを使って補色していきたいと思います。
用意したのは評判の良い「サーフィール」というフランス産のクリームです。
インペリアルパースはヘーゼルという淡い色なのですが、エイジングが進んでいるので少し濃いめのカラー(コニャック)を選びました。
じつは、補色を重ねていくことによって革そのものの色合いを変化させることも可能みたいです。革財布ならではの遊びですね。
普段使っているシュプリームクリームと違って、サーフィールは塗った感じが固いです。
いつものように指にすくいとって塗ったら画像のようにつけすぎてしまって・・・・・・、最後の拭き取りが大変でした!
塗る時に注意してください。あくまでクリームは少しずつ、が基本です。
表面だけじゃなく、よく曲げる部分や、シワにもグリグリと塗り込みましょう。
ここに手を入れるとスキのないカッコイイ財布になります。
うすーく塗られているのが分かりますか?ほかの部分に付かないよう慎重に塗り込みました。
ちょっと置いてから拭き取っていきます。
乾くのを待っている間に、トイレへいったり手を洗ったりといった用事を片付けておくとデキる男っぽくていいですね。
革靴を磨いている人がよくやるやつです。あまり得意ではないのですが、見よう見まねでやってみました。笑
巻き方が難しい。。。
磨いていくと独特なツヤがでてきました。
ただし、今回の目的は補色なので「色が乗っているか?」の方が重要です。バッチリです。
言い忘れていたけど、クリームの拭き取りには乾いたウエスを使ってくださいね。
エグい輝き!
財布ってこんなに光るもんだったっけ・・・?と感動しますね!
裏側もバッチリです。
全体的に濃くなったのでわかりにくいですが、色もいい感じで補色されています。
※ここで念入りに拭き取っておかないと、内装に色付きクリームが付く可能性があるので気をつけてください。
3(後編):内装にもクリームを塗っていくよ
内装にはコロニルの1909シュプリームクリームを使っていきます。
シュシュッと塗っていきましょう。
シュプリームクリームは水分が多く、1カ所にクリームが乗ってしまうとそこだけ色が濃くなります。
なので全体的に薄く塗り広げてください。
画像をよく見てください。クリームが浸透している部分と、ぜんぜん染み込んでいない部分があるのが分かりますか?
どんなに均一に塗っても、まばらに染み込んでいくのが革の特性です。
そのため、キレイに仕上げたければ極力薄く塗ることを心がけてくださいね。
小銭入れ横、マチの部分はカサカサになってたので念入りに塗り込みます。
薄く塗って乾かして、を3回繰り返しました。
こういう隠れている場所は失敗しても見えないところなので、最初に塗り始めてもいいかもしれませんね。
塗り忘れのないよう、全体をサーッと塗っていきます。
シュプリームクリームは伸びがいいので薄塗りがしやすくて好きです。さすがコロニルですね!
コバ(革の端)も忘れずに。
ここがキレイだと財布の見た目が締まります。
塗り終わりました。
ここまでくれば、あとは磨くだけでピッカピカになります。が、グッと我慢して一晩置きましょう。
こんな感じで風通しをよくして一晩寝かせます。
時間がないときはすぐに磨いても大丈夫ですけど、一晩置くことによってクリームを落ち着かせる効果があるようですね。
経験上、キレイに仕上がるような気がします。ゆっくり寝かせてあげてください。
最後に磨いて終了!
一晩置いたら、あとはいつ磨き始めてもかまいません。1年分の感謝を込めてじっくり磨いていきます。
もちろん乾拭きで!
外側は昨日も磨いたけど、今日も磨く!
めっちゃ光る!うおおお!!!!
今まで僕が使っていた財布はなんだったんだ・・・っていうぐらいの輝きで感動!!
中もピッカピカ!
軽くこするだけで光っていくので興奮します。ヤバいです!!
当初からいうとかなり変わりましたが、ビフォー写真を撮り忘れていました。痛恨の不覚・・・!
水拭きが終わったあたりの写真と見比べてもらっても変化具合が分かるかと思います。
エイジングと相まってパンチのある重厚なツヤになりました!
まとめ
初めて使うクリームもあってドキドキしましたが、なんとか無事に財布のメンテナンスが終わりました。
ブライドルレザーは丈夫な革なので、手入れなんて必要ないと思っていました。
しかし、こうやって手入れをしてみると、やはり雰囲気が変わってカッコよくなりますね。
ビフォーアフターを並べてみました。手入れ前とツヤ感がまったく違います。
指先が映るぐらい光っていますが、もう少し頑張れば顔が映るぐらい光らせることもできそうな予感がしてきました。
今回の財布は日常使いの財布なのでそこまではしません。
ですが、機会があれば誰かの財布を企画で鏡面加工もしてみたいと思います。
ということで、ブライドルレザー二つ折り財布の手入れでした。