前回レビューしたL字ジップウォレットに続いて第二弾!
今回は、Dearestの「カブセ束入れ(#N01)」スーツに似合う長財布です!
ビジネスシーン向きに薄く作られているのと、コンパクトな取り回しいいサイズ感がポイントです。
- 革はミネルバボックス
- 作りは風琴マチにヘリ返し
と、マニア垂涎の出来栄えになっていますよ。
カブセ束入れの基礎知識
ブランド | Dearest |
---|---|
サイズ | 170×95×20 |
素材 | ミネルバボックス |
生産国 | 日本 |
値段 | ¥37,800 |
メンズレザーストア(MLS) のオリジナルブランド「ディアレスト(Dearest)」から、薄型長財布の登場です!
こちらの財布の特徴は4つ。
- 1万円札ギリギリのサイズ感(通常よりも短い)
- オイルたっぷりのミネルバボックス
- マニアックな手法の風琴マチ
- 独特なヘリ返し
ひとつずつ説明していきたいのですが長くなるので、あとからレビューの中で紹介していきましょう!
と、その前にカブセ束入れの詳細について軽く説明しますね。
カブセとは?
カブセって財布の通販サイトとかでよく見かける言葉ですが、意味はよく分かっていませんでした。
というわけで調べてみました!
- カブセ・・・通常の長財布。かぶせるようにフタをするのでカブセと呼ばれる
- ラウンドファスナー・・・周囲をファスナーで覆われているタイプの長財布
つまり、僕たちが通常使っているようなタイプの長財布をカブセと呼ぶようです。
今までずっと「普通の長財布」って呼ぶのもなんだかなぁと思っていたので、これからは通っぽく「カブセ」と呼ばせてもらいます!
束入れとは?
「束入れ」とは、小銭入れの無い長財布のことです。
ですが、最近では小銭入れが見えないように作られた財布のことも束入れと呼ぶようですね。
この財布は小銭入れが背面に隠されているので束入れになるのでしょう。
財布業界は言葉が定着していないので、呼び方は各メーカーで自由なところがあります。笑
ちなみに、小銭入れの無い二つ折り財布は「札入れ」と呼ばれるそうです。
ディアレスト カブセ束入れのレビュー
おなじみのメンズレザー(Mens Leather)、MとLのロゴマークがお出迎えです。
この瞬間が最高潮ですね。否が応でも期待してしまいます!
まずは外観から
はい、ドーン!
生命力を感じるイタリアのオイルレザー「ミネルバボックス」!
シボから荒々しさを感じますが、その反面、とても優しい触り心地です。さすが銘革と呼ばれるだけのことはありますね。
財布の端には丁寧に念引きがされてあって好印象です。
裏面に小銭入れがついています。あまり見ないスタイルの財布かな。
ジッパーの引手が、薄い財布によく使われている特殊なタイプになっていますね、これ。
ファスナーの色を合わせているため、悪目立ちしていません。
小銭入れは片マチ構造で、あまりたくさん小銭を入れられる仕様ではありません。
薄さ重視です。
このタイプのファスナーはあまり触ったことがなかったんですけど、思ってたより軽めの引き心地ですね。
引き手が小さいので不安でしたが、違和感なく普通につまめます。
小銭入れ周り
このファスナー周辺にも丁寧な念引きが入ってるのに執念を感じます。すごい!
ミネルバボックスは柔らかい革なので引き締め効果を狙っているのかもしれません。
この写真はなんの意味もないけど、マクロレンズを買ったので雰囲気で撮ってみました。笑
とはいえ、ステッチの角部分がすごくキレイに仕上がっているのと、コバが丁寧に磨かれているのが分かりますね。
ここまでアップにしても粗が見つからないってすごいことだと思います。
内装を見ていこう
内装はツートンカラーですごく大人っぽいです。
縦型のカード入れ配置ですね。薄型の財布はこのように縦型になっているものが多いです。
ロゴにあるNCTDというのは、二宮五朗商店のスペシャルオーダー?という意味のようです。
調べてみたけど特殊な部門っぽいこと以外はよくわかりませんでした。詳しい人がいたら教えてください。
ほかにロゴが入っていないのでたぶん「メンズレザーストアが二宮五郎商店に特注でオーダーした。」という意味でしょうか。
また今度東京に行ったときに調べておきます。
NCTDはレクサスのノベルティグッズなども作られているようで、実績は意外とスゴイみたいです。
この財布最大の見どころは風琴マチ!
粋です!
オシャレです!
カッコいいです!
しばらく見とれてました。これだけでお酒が飲めます!
ここまでやるのか!というぐらい、どこを見ても念が引かれています。
※念はステッチの横に引いてある線のことです。
見えない部分にも妥協がありません。すごい!
これだけマチが広がるならお札が30枚は入りそうですね。
グッと広げてみても大丈夫です。かなり頑丈です。
カード入れは薄さ重視の6枚なので、使うカードを選定する必要があります。
そして、その横のヘリ返し部分がすごい。完全密着しています。
普通の財布だとピラピラなっていることもありますよね。
細かい部分のこだわりがエグいです。
不思議なコバ
じつはこの財布、コバが不思議な作りになっています。
上の画像をよく見て覚えてください。ヘリ返しになっていますよね?
次に↓の画像を見てください。
そう、ヘリ返しなのに、切り目磨きのようなツルツルした謎仕様なのです。合わせ面のズレも見えますよね。
もうね、今までいろんな革財布を見てきた僕ですら、よく分かんないことになっています。
ハッキリ言って、めちゃくちゃ手が込んでます。
こういう作りのコバは見たことがなかったのですが、カッチリした雰囲気が出てカッコいい!
※マクロレンズで撮っているので粗が目立ちますが、実際に目視するとツヤツヤしています。
中身を入れたら厚みは?
さぁ、薄い財布ということなので中身をたくさん用意してみました。
すべてのお札と硬貨、合わせて19,999円分です。
これらを全部入れて財布の膨らみを確認します。
これで前述のカード、お札、硬貨をフルセットで中に入れました。
細部を見ていきましょう。
お札はそれぞれでポケットを分けて入れられます。
5000円札はあまり使わないと思うので、一箇所レシート入れにしてもいいかも。
ポケットが3箇所もあるおかげで様々な使い方ができますね。
小銭入れは深めです。
が、これだけマチが開けば、コンビニのレジなどで困ることはなさそうです。
中身がパンパンの状態で横から見たところです。
これだけ入っていれば歪みがすごいはずなのに、中央部が少し盛り上がったぐらいで落ち着いています。
革が柔らかいおかげで柔軟に収納できるのがいいですね。
通常の長財布よりすこし短めです
手持ちのコードバン長財布を横に置いて、長さの比較をしてみました。
カブセ束入れの方が若干コンパクトです。一万円札に合わせたサイズで作られているためですね。
赤い財布のほうが185mmに対して、カブセ束入れが170mmなので、1.5cmほど短い計算になります。
とはいえ、二つ折り財布と比べるとそこまで短いわけでもないようです。
独特のサイズ感ですが、コンパクトなのでバッグの中など取り回しはいいはず。
しかし、こうやって高級財布を3つ並べるとそれぞれに違った貫禄がありますね。最高です。
まとめ
このカブセ束入れは全体的に完成度が高いです。
- 触るたびにギュギュッと音がなるぐらい密度の高いミネルバボックス
- 見ているだけで気持ちのいい風琴マチ
- コンパクトに引き締まったボディ
今回はブラックを選びましたが、この財布ならやっぱりブラックがオシャレです。茶色系のエイジングはあまり似合わないような気がします。
革が柔らかいので、できるだけ小銭を減らしてカッコよくエイジングさせていこうと思います!
以上、ディアレストのカブセ束入れレビューでした。