柔らかいふんわりとした印象のソークシリーズ。
どことなく女性的なイメージを受ける柔らかさですが、なぜか男性の購入者が多い不思議。
「あれ、どこかで似たようなデザイン見たなぁ。」
はい、某ブランドの財布にとても良く似ていますが、素材も質も値段も違います。
※今回はあえて追求しません(笑)。
細かいところまで細心の仕上がりなのは、さすがポーターと言わざるをえません!
ソークの特徴
濡らすとか、浸けるといった水にまつわる意味を持っている「SOAK(ソーク)」。
ガッチリした革というよりも、ウォッシュレザーのようなふんわりとした質感を持っています。
ただし、丸みのあるシワシワフォルムなのですが、使われている革は牛ショルダーのプルアップ仕上げ。
さらにベジタブルタンニン鞣しのイタリアンレザーで、財布に経年変化を刻みこむ為に生まれてきた革なのです。
可愛い見た目からは想像もできないけど、めちゃくちゃ本格的な革が使われています。
また、ソークシリーズは細かい部分を見ても仕上がりがすごく丁寧です。
面白いデザインも多いので、見ていて飽きないですね。
ソークの革質
クローム鞣しのベリー(お腹の革)かと思いきや、ベジタブルタンニン鞣しのショルダー(肩の革)なんですよね。
これは、天津飯かと思っていたらナッパだった、というぐらい戦闘力が違います。大誤算です、実践だったら命を落としているレベルです。
プルアップ仕上げということなので、オイルもたっぷり入っていて手入れも最小限ですむのが嬉しいような悲しいような。
手入れも革財布の醍醐味なんですけどね。
裏革に貼られている豚革も本格的でカッコイイですよ!
※レザークラフトで気合を入れて財布を作る時には、裏に豚革を貼ります。
ソークのロゴ
ソークシリーズのロゴは自己主張を全くしません。
たぶん、普通に使っていたら誰もポーターだと気がつかないはず。
ポーターの革財布シリーズでも一二を争うレベルで目立たないです。
地味で控えめって感じですね!
ソークの財布
個人的に、こういう革質はもっとも生き物の革らしいと思います。
シワが目立つし、シボがしっかり浮き出ているのを見ていたらドキドキしますよね。
ベジタブルタンニン鞣しなので使い込んだらもっとクッキリシボが出てくるはず。
この革も、育てるのが楽しい革なので気合を入れてエイジングに挑みたい!
というわけでソークシリーズを見てみましょう!
ソーク 長財布
ソーク | 長財布 |
---|---|
仕様 | 札入れ3、小銭入れ、カード入れ4 |
サイズ | 185×95mm |
素材 | 牛ショルダー / 豚革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 24,300 |
一見すると普通の長財布ですが、小銭入れの場所をよく見ると・・・?
せっかくのL字になっているファスナーなのに、マチが付いている関係か、普通のL字と反対から開けるようになっていますね。
不思議な感覚です。
財布自体はトラッカーウォレットを彷彿させる、バネホックで止めてパカパカならないように出来ています。
カード入れは少ないのですが、小銭入れが財布を閉じていてもアクセスできるのと、小銭入れの容量がとても大きいので普通の長財布よりも便利。
さらに小銭入れの内装が豚革で高級感をアップしているのも興奮ポイントですよ。
全てが規格外の、でもかなり合理的に作られた革財布だと思います。
ソーク 二つ折り財布
ソーク | 二つ折り財布 |
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仕様 | 札入れ、小銭入れ、カード入れ8、ポケット |
サイズ | 105×105mm |
素材 | 牛ショルダー / 豚革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 23,220 |
うんうん、普通の二つ折り財布・・・じゃない!?
長財布に続いて二つ折り財布も特別仕様か!という感じですが、それにしてもジッパーが無駄に多いですね。
財布は袋縫いで作られていて、革の端っこを見せない仕様。
外部ジッパーは小銭用、内部ジッパーはお札用、に使うのが良さそう。
なんかこう、見ていると安心感を覚えるんですよね。
フワフワとした質感がそう見せるのでしょうか。
いまいちこの財布じゃないとダメなシーンが思い浮かばないんですけど、デザインがイカしているので個性派の人は必見ですね。
ソーミドルウォレット
ソーク | ミドルウォレット |
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仕様 | 札入れ、小銭入れ、カード入れ4、ポケット3 |
サイズ | 85×135mm |
素材 | 牛ショルダー / 豚革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 19,980 |
ふんわりシワシワそしてポッテリ。
よくこんなデザインの財布が思い浮かぶなぁと感心してしまいますね。
長財布同様、ファスナーが側面に付いているので財布を開かなくても小銭が取り出せるラクさで、めちゃくちゃ合理的です。
ソークシリーズの中で一番カード入れも多いし、札入れも小銭入れも使いやすい配置になっています。
つまり、一番使いやすいということです。
ミドルサイズなのでポケットにすっぽり入ってしまう大きさ。
袋縫いの革財布特有の優しい雰囲気を楽しんで下さい。
そしてなにより、革の質感を楽しむならこれ以上ないぐらい素晴らしい財布です。
ソーク キーケース
ソーク | 長財布 |
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仕様 | 6連キーリング、カードポケット |
サイズ | 65×110×20mm |
素材 | 牛ショルダー / 豚革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 9,720 |
手頃な価格と、カードが入れられるファスナータイプのキーケースということで汎用な使い方ができますね。
家のカギだけじゃなく、スマートキーも収められるし、カードが複数入れらるのも気が利いています。
6連キーリングのキーケースはあまり多くないので、探していた人も多いのではないでしょうか。
ポケットの中でカギがカチャカチャ踊らないのでストレスも貯まらないですし。
難点があるとすれば、キーケース本体に吊り下げ用のフックやリングが無いので、持ち運び方法が限られるということですね。
ぱっと見が小銭入れにしか見えないのも、キーケースとしては自己主張としてが弱いなぁと思います。
革質が良いので、余分な物が付いていないことを喜ぶべきかも知れませんけど。
ソーク コインケース
ソーク | 小銭入れ |
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仕様 | キーリング、ポケット |
サイズ | 115×70mm |
素材 | 牛ショルダー / 豚革 |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥ 8,100 |
小銭入れと差別化を図るためなのか、ただの袋状の小銭入れですね。
とはいっても内装は豚革を使ったどんでん返しの袋縫いなので、普通の小銭入れよりもだんぜん高級感があります。
キーリングも付いていて、小銭入れにカギを収納できるのは便利です。
革なのに、硬さを感じさせずに布と同じように裁縫が出来ているのはすごい技術!
正直、これを作れと言われたら同じように作れる職人がどれだけいるのでしょうか。
手軽に作っているように見えて、かなり複雑な小銭入れ。
この小銭入れの良さが分かるようになったら、相当な革財布マニアかも(笑)。
まとめ
いかがでしょうか。
ソークシリーズは可愛い見た目ながらも、実は本格的な革財布だということが分かったと思います。
普通の革財布とは趣向が変わっていて、ファブリックの裁縫で作られたような質感と作りが魅力。
しかも、ただ珍しいだけのものを作っているのではなくて、現実に使う人の事を考えた合理的な内装も良いですね。
ということでソークシリーズでした。