あなたが財布を選ぶ基準は何でしょうか?
僕のよく見るポイントとしては、
- 革質
- デザイン
- カラー
- ステッチ
- 技術・職人
- ブランドの名前
- 評判・口コミ
- 店舗の場所
- 知名度
- 値段
などなど、ぱっと思いついただけでもこれだけ有りますね。
今回は、その中でも大多数の人が財布を選ぶときに重要なウエイトを占めると思われる、「値段」にフォーカスして見ましょう。
高い財布を持つ意味とは
財布は、お金を入れるという機能さえ満たしてくれれば、正直高いものを持つ意味ってほとんどありません。
ただ、時計や車と一緒で、「他人に見られることを前提としたアイテム」ということも忘れてはいけません。
つまり機能性を大事にするか、ステータスを大事にするか、という価値観の違いによって決まってくるわけです。
例えば、会社社長との会食で、100均のベリベリ財布を支払いで出せますか?ということですね。
ある程度の年齢になれば、いつまでもGUの服を着ているわけにはいかないのです。
財布は身だしなみの一部
社会人になれば財布は身だしなみの一部になります。とくに収入が高くなればなるほど見られます。
想像して欲しいのですが、高級スーツを着ているサラリーマンで、バイカーズウォレットをケツポケットに差し込んでいる人なんていないですよね。
ウォレットチェーンをジャラジャラと垂らしていたら、いかに個人の自由の範囲と言えど、その人は左遷されたりクビになったりするでしょう。
別にバイカーズウォレットをバカにしたいわけではありません。
スーツにバイカーズウォレットはヤリ過ぎですが、ビジネススーツにカジュアル色の強い財布だったり、ハイブランドのゴテゴテロゴ入りも中々のものとして扱われます。
そしてビジネスシーンにおいて、TPOがわからない人には、ほかにもヤバいリスクを抱えているかもしれないという不安は捨てきれません。
身だしなみやマナーを大事にするのは、取引の場においてのリスク回避からくるわけです。
なので、財布にはビジネス用財布というカテゴリーがあるんですね。
ビジネスの場で想定される財布の価格は?
適切な財布の価格は、大体「年齢×1000円」を目安にするといいと思います。
30代なら3万円、40代なら4万円前後が、妬まれず馬鹿にされない、ちょうどいい塩梅の価格なのかなと。
「◯◯のブランドを好きなんだけど、△△なところが良いんだよね」
というような、ある程度のバックストーリーを補完しておくとさらに良いと思います。
GANZOやココマイスターなど、日本製だから長く使えて好き、という理由なんかは最適ですよね。
高い財布を使うのはダサい見栄っぱりなのか?
正直、高い財布を持つことがダサいわけではありません。
分不相応な高級品を持つことがダサいのです。
見栄っ張りと揶揄されるのは、大抵「背伸びしてケチくさい買い方」をした場合ですから。
つまり、背伸びせずにケチ臭くない買い方をすれば、見栄っ張りにも見えませんし、ダサくも見えないわけです。
たとえば
- 月の小遣いが30万の会社社長が、クロコダイルの財布(20万)を買う
- 月の小遣い2万円のアルバイトが、クロコダイルの財布(20万)を買う
この並びだと、後者のほうはかなり無理して買ってますよね。
こんな状況で高い財布を使っててかっこいいと思いますか?むしろ生活が困窮していそうなので他のものに回すべきですよね。
逆に会社社長のほうは買って当然、というふうに思いませんでしたか?
この差を覚えておけば、周りにダサいと思われる買い方をしなくて済むでしょう。
値段が高ければいいモノなのか
僕が思うに、値段が高い財布は良いモノが多いです。当たり前ですね。
※良いモノと言うと長持ちするイメージがついてまわりますが、そういう意味では無いですよ、念のため。
良いモノを革財布に限って説明すると、
- 素材の希少性であったり
- 有名デザイナーがデザインしたものであったり
- 他のブランドでは再現不能な難しい技術を使っていたり
というような事が値段に反映されています。
ご存知のように、コストを掛ければ掛けるほど良い物が出来ますが、財布の値段が跳ね上がっていくというわけです。
とはいえ世の中には、めちゃくちゃショボい物にすごい値段が付いていたりしますけれど、そういった物はニーズにマッチしないために淘汰されていくと僕は考えています。
とくに、ネット社会になってからは口コミですぐに悪いウワサが広がるので、値段に合っていない品物はすぐに潰れていきますよね。
ものが売れるのには企業努力もありますけど、基本的に悪いものは売れない時代になってきています。
金持ち=長財布って本当?
統計的な話になりますが、金持ちが長財布を使っているというのは、長財布を使う人が二つ折り財布を使っている人よりも多いせいですね。
なので、お金持ちが長財布を使っているように見えるわけです。
だってそれをいうと、お金が無い人も普通に使っているじゃないですか。
それに、二つ折り財布を使っている人は20%程度でしょう。
ビジネスの場において長財布を使っている人の方が多い、というのも理由の一つになるのかもしれません。
ジャケットだと長財布のほうが使いやすいですもんね。
財布の値段の200倍が年収?
とある本の一節によると、「財布の値段×200」が持っている人の年収になるようです。
本を売るためにこんなわけのわからないことを書かなければいけないことには同情しますが、こんなことはありえません。
仕事のできる人はそもそもこんなことを考えませんし、効率追求のロジカルな思考からこのような考え方が生まれると思いますか?
占いと同じで、信じるものは救われる、ぐらいに思っておいて大丈夫です。
金持ちを目指し、無理して分不相応な財布を買うぐらいなら、その分を投資に回しておいたほうがいくらか金持ちに近づけます。
年収は財布だけで決まらない
市販で売られている財布の値段って、販売側が決めています。
つまり、いくらでも自由に値付けできるわけです。
仕入原価3000円の財布を2万円で売っている、なんてこともよくある話で、そういう裏事情も含めて財布の値段に左右される人生なんてないわけです。
市販されている財布で20万円を超えていて有名なブランドで言えば、カミーユ・フォルネやエルメス、クロムハーツがありますね。
でも、それらを使っている人たちがみんなハイソサエティでセレブリティなのかというと、そういうわけでも無いと思うのです。
いくらの財布を買うのが正解か?
ここまできてアレですが、ぶっちゃけると「人による」としか言いようがありません。
高かくてもダサい財布はあるし、安くてもカッコいいものもあります。
使い方とセンスによる、としか言いようがないんですよね。
とはいえ、世間的には3万円を目安に無地のものを選んでおけば間違いないとも言われています。
この3万円には理由があって、
- 素材にちゃんとしたものを使っている
- ある程度しっかりしたブランドのものである
- 人に聞かれたときに納得できる価格帯である
という、わかるようなわからないような事情があるんですよね。
なので、何を選べばいいかよくわからない人は3万円を目安に無地の財布を買っておけばまず大丈夫だと思います。
本当に欲しい財布を持つべき
お金持ちだから長財布を使うとか財布の値段の〇〇倍が年収だとかは、財布を選ぶ時に気にしないほうが楽しいと思います。
また、僕がいうのもなんですが、革質やステッチの丁寧さも同様に、本来の用途を超えてまで気にするのは神経質すぎかもしれません。
高級な財布を買う理由に「見栄」があるのは当然の結果だし、財布の価値でプライドが満たされるのであれば、むしろ最高の結果ではないでしょうか。
むしろブランド側の人たちは、自分たちが開発した商品があなたの所有欲を満たしてくれるのなら、すごく喜んでくれるでしょう。
それとは逆に高級ブランドを使わず、「本物にこだわっている俺カッコイイ」というのも大事な事だと思います。
革財布に対する愛ってそういう部分からの派生で、いつの間にか本当に革LOVEになっているというパターンが多いですから。
どんな形であれ自分が納得出来る財布なら最高!!
という事でどうでしょう。