突然ですが、シュランケンカーフという革をご存知でしょうか?
- クロムなめしの高級皮革といえばドイツ
- ドイツといえばペリンガー社
- ペリンガー社といえばシュランケンカーフ
ということで、今回はシュランケンカーフが使われている高級仕様のマネークリップを紹介しますね。
ハイブランドも使っているぐらい高級な革なので、その実力は推して知るべし。
作っているブランドは新進気鋭ブランドの「CIMABUE(チマブエ)」ですし、めちゃくちゃ期待しながら見てみてください!
それでは行ってみましょう!
シュランケンカーフはエルメスも使っている革だよ
シュランケンカーフは高級皮革でおなじみの老舗タンナー「ペリンガー社(ドイツ)」が作っています。あのエルメスも使っていることで有名ですよね。
個人的には、シュランケンカーフってとても女性的な革だと思うんですよね。
というのも、
- 薄くてふっくらとしたシボ
- 柔らかくて手触りがよく
- さらに発色の良さも相まって
革財布にありがちなゴツゴツした雰囲気がありません。
なので、高級感っていうよりも、どっちかというとセレブ感があるんですよね。(※革の場合の高級感という言葉は、コードバンなどのほうが似合うと思います。)
さらに経年変化するヌメ革とは違い、変化に強いクロムなめし革ですし、手入れがほとんど必要ないのも女性向きといえるでしょう。
革は加工次第でいろんな可能性があるわけです。
シュリンクされたカーフレザーのすごさ
「カーフ」というのは生後半年未満の子牛の革のことですが、柔らかくてキメが細かいのが特徴です。
そして、「シュリンクレザー」というのは薬品を使ってシュリンク(収縮)させて傷がつきにくく加工された革のことをいいます。
両方とも高級品の代名詞だったりします。
というわけで、シュランケンカーフはしなやかで傷がつきにくい特徴を持っているんです。
これエイジングしにくいクロム鞣しの革では結構大事なことだと思います。
型押しじゃない、本物のシュリンクレザー
じつは、シュリンクレザーには2種類あるんです。
- 薬品でシュリンクさせたレザー(高級品)
- 型押しのシュリンクレザー(廉価品)
薬品を使ってシュリンク(収縮)させた革を真似して作ったのが、型押しレザー(エンボス加工)なのです。
本物のシュリンクレザーは型押しのものと比べて、丈夫でキズに強いのが特徴。
そして革財布の場合、シュリンクレザーと名前に入っているときは、型押しじゃない方を指すわけですね。
また、型押しレザーとは違って、シボの表情が豊かなんですよ。これはレビューのカードポケット辺りで後述します。
作っているブランドは「チマブエ」
作っているのは東京のブランド「CIMABUE(チマブエ)」です。
厳選された革を使って、熟練の職人が作り上げています。
チマブエについては別のページで紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください。
⇒【評価・評判】国産の革財布ブランドCIMABUE(チマブエ)とは
外側
という感じでレビューを始めましょう!
もはや見慣れてしまった高級系の財布の外箱です。
お、久々に不織布の袋を見たような気がします。
財布を休ませるときに袋があると便利ですね。
やっぱりシュランケンカーフいいですねー。
シボの存在感がすごいです!
画像がキレイに撮れてるか不安ですが、発色もめちゃくちゃ良いんですよこれ。
手に持つとギュッと締まった感じがして、弾力のある手触りもテンションがあがります。
結構シボの山が大きくてゴツゴツするのかなーと思ってたんですけど、意外と優しい触り心地ですねー。
さすが、クロム革の最高峰なだけあります。
コバ周り
コバは同色で塗られています。
カード入れの段差も少ないし、チマブエは今までノーマークだったけど良いんじゃないでしょうか。
2万円を切る価格なのに仕上げが丁寧です。
立ててみたらこんな感じ。
実用性重視なのか、カード入れやポケットが多い分の厚みがあります。
縫製
縫製はかなり丁寧な仕上がり。
角もバッチリですし、良い職人さんを囲ってるんでしょうね。羨ましい。
金具の抑え部分の縫製はちょっと残念。
シュランケンカーフは革を収縮させているので、硬さが場所ごとに違うんですよね。引っ張るとこうなっちゃうんです。
引っ張りが甘いと金具が抜けますし、これはシュリンクレザーの宿命でしょうか。
まぁ、使っているうちに馴染んでくるはずです。
内側
内装もシュランケンカーフです。迫力ありますねー。
カードポケットごとにシボの大きさが違うのが印象的です。
上の画像でシボのランダム感がわかりますかね。
カードポケットの段差ごとにシボの大きさが違います。
これぞ生き物の革!という雰囲気。
小さいシボのオシャレさもいいし、大きいシボのワイルド感も素敵です。
マネークリップの金具横にもフリーポケットがあります。
財布の厚みに繋がるため、マネークリップの場合はここが無いブランドも多いんですよね。
無くてもいいけど、あると何かと便利だったりします。
チマブエの財布は、ロゴを全部型押しで統一しています。
開いて右じゃなく、左(目立たない方)にロゴを持ってきているところに矜持を感じますね。
マネークリップ部分
シュランケンカーフ マネークリップは、何色でも金具はゴールドになります。
このツルッツルの金属が良いんですよね。
何もないけど、ついつい触ってはニヤニヤしてしまいます。笑
このマネークリップの特徴の1つがここ!
閉じている状態だとクリップが目立たないんです。
このおかげで、一見すると「二つ折り財布なのかなー」と思わせる見た目が出来ているわけですね。
金具を隠したことでシュランケンカーフとも相性が良いし、高級感にも繋がっていると思います。
今回の件と全然関係ないんですけど、マネークリップをこの角度から見るの好きなんですよねー。わかります?
この気持ちがわかってくれる人とは美味しい酒を飲めると思います!
いやー、本当にいいわー。
使ってみよう!
せっかくのマネークリップなのでお札を挟んでみましょう!
なけなしの1万円札を用意しました。
マネークリップを実用するなら、たぶん電子マネーを使うことが多いですよね。
ということで一番上だけカードを入れます。
決してめんどくさいからではありません。断じてありません!笑
カードとお札を入れて、厚み的にはこんな感じです。
二つ折り財布の中身無しと同じぐらいでしょうか。
マネークリップって本当に薄いですよね。シャツの胸ポケットでも充分収まりそうです。
二つ折り財布との比較
大きさの比較として、ちょうど手元にあったボッテガの二つ折り財布と比べてみました。
縦横に関しては、若干マネークリップのほうが大きいです。
「厚みはあんまり変わらないなー」と思いきや、じつはマネークリップに中身が入ってるんです!
カードを入れた状態で中身を抜き忘れていました。すいません。
でもでも、中身がある状態で、中身のない二つ折り財布と厚みがほとんど変わらないのはわかってもらえるかと。
あと、2倍以上値段が離れてる財布と並べても見劣りしていませんね。これはすごい!
まとめ
やっぱり良いですねー、シュランケンカーフ。
ヌメ革のようなエイジングは期待できませんが、この見栄えがずっと続くのは最高です!
あと、今回紹介した財布に使われているシュランケンカーフってじつは高級皮革に分類されているんですけど、このマネークリップはなんと2万円を切っています。
つまり、マネークリップの入門用としても、親しい人へのプレゼントとしても、めちゃ優秀なんですね。
「なにか革のマネークリップ欲しいなー」と思っている人の、最初の1つにオススメですよー。