革財布ってなんであんなに高いの!?原価はすごく安いんでしょ?

金はお金持ちの象徴です

新社会人になったときに先輩から聞かされた

「ある程度の年を取ってきたら小物をすべて本革で揃えたくなる衝動に駆られるようになる」

という話を身に沁みて感じる年齢になりました。

でも物欲のまま手当たり次第買うには、

 

高い・・・高すぎる・・・!!

 

たしかに革は加工が面倒くさいから多少高くてもしょうがないかな、と思える部分はあります。

ただしこのまま一生使えると計算しても、この値段なら死ぬまで買い換え続けたほうが安いんじゃないかと思わせてくれる革製品が数多くあります。

 

ということで今回は、ただの財布に数万円~数十万も出して買うのはちょっとオカシイことなんじゃないか、というお話です。

 

財布の原価ってどうなってるの?

球体の中に町並みが写って見える

僕も含めて、原価厨(原価を出すのが好きな人)の皆さんは、革財布の原価も気になりますよね。

前に「革財布の原価は数百円で作られている」っていう話を聞きましたけど、クロム鞣しの革で海外大量生産ならそういう値段で作れないこともないですしね。

 

なので、革財布の原価の内訳を見てみましょう。

ザックリと制作費を分けると財布の素材代と、財布に関わる人達の人件費になります。

 

素材

素材のイメージ画像
  • ファスナー(必要に応じて)
  • バネホック(必要に応じて)

素材を大量に買えば安くなると思っている人もいるみたいですけど、本革となるとそこまで安くはなりません。

大量生産の革であれば、格安な値段でも手に入るのかも知れませんけど、革にこだわりのあるブランドだと、タンナー(革業者)との連携で作り上げた「オリジナルレザー」を使っているところもたくさんあります。

それに1枚の革から、良い部分だけしか使わないブランドも多々ありますし、革素材の単価というのは安くはないのが分かります。

ちなみに、レザークラフト屋さんでもある程度は革の値段を知ることができます。

参考:
http://www.leathercraft.jp/

この他にも値段には見えにくい、工具や機械の代金もありますね。

 

人件費

顔の見えない女性がメモを取っているところ
  • デザイナー
  • 職人
  • 営業
  • 販売員

原価厨の僕らに軽く見られがちなのが人件費です。よく「それ時給なんぼでやっとんねん」ってツッコまれるやつですね。

職人系ブランドの人だと、デザイナーと職人と営業と販売員を1人でこなしている人(ネット販売がメインのところなんて大体そうでしょう)もいて、掛かる費用が少なくてすむみたいですけど、有名なブランドになると全部委託でやっていたりするので費用がバカになりません。

人件費を抜くことはコストの低下に繋がるのですが、品質に現れるのが欠点ですね。コストカット問題は財布に限らず、工業製品ならどこも同じような悩みを抱えています。

 

革財布にたっかい金を出すのは間違い!?

革財布に高いお金をだすべきか悩んでいる人の背中

「じゃあ、革財布の価値って原価だけなの?」

となると、それもどうなんだろう。という話になりますが、それぞれのブランドのスタンスによっても大きく変わりますし、何より購入者が満足できるかどうかの問題になってきます。

 

欲しいという気持ちが大事

それに革財布は、品質と値段だけを見れば良いというもんでもなく、他にも見るべきところはたくさんあります。

 

例えば、僕は女性にウケる財布じゃないと絶対に買わないし、貰っても使いません。個性の無い財布は冠婚葬祭用にしか使わないことにしています。

そういう選び方をしているからコスパなんて無視して、採算度外視で選ぶしかありません。

「これほとんど広告費なんだろうなぁ」

と思ってしまっても、他に選択肢がなければその財布を買うしかないのです。

 

 

ブランドごとの値段の決め方

チョコレートに種類があるようにブランドにも種類があるんだよ

「俺は満足できる財布なら多少高くても買うぞー!でも、なんでブランドごとに値段と品質の開きがあるんだろう?」

ということで、ブランドによって値段が決まる理由をそれぞれ(無理やり)考えてみました。

  • 職人系ブランド
  • 工房系(ファクトリー)ブランド
  • デザイナー系ブランド
  • ファッション系ブランド
  • ハイブランド

まず、革財布を作っているブランドはおおまかに分けるとこんな感じになっているんじゃないかな、と思います。

生産や販売に関わっている友人たちにも話を聞きましたが、ほぼ妄想で補完しているので実際と違うぞ!というご意見があればお待ちしております。

 

職人系ブランド

大輔レザー 財布

僕が勝手に職人系ブランドと呼んでいますが、これは職人さんが1人で運営しているブランドをイメージしてください。

工房から独立したり、レザークラフトの延長で店を出せるようになったりと、職人さんにも色々な事情があるので、そうした背景も一緒に楽しめるのが魅力です。

実店舗に行けば、財布を作ってくれる職人さんと話ができるので、一番身近に感じることができますしね。

こだわりを持って作成されている人が多いので、無骨で丈夫な財布が多い印象ですね。

 

値段の違いはどこから?

  • 素材費:★★★★★(高い)
  • 人件費:★★☆☆☆(安い)

職人さんが仕入れられる革の量に限界があるので、素材の費用が他の業態よりも割高です。

使っている革の種類を抑えたり、大量生産をこなす工夫をして値段を下げる努力をしています。

人気が出たり、リピーターがつくまでは大変なように見えますが、人を雇わなければ利益がトントンでもなんとかなるみたいです。

【参考】
大輔レザー
黒羽
カヤンタ

 

工房系(ファクトリー)ブランド

コルボのスレート長財布

職人系ブランドとちがって、チームで運営しているブランドです。1人じゃないので量産ができるというメリットがありますね。

職人集団として立ち上げられた工房や、パートのおばちゃんで持っているような工房まで上下のレベルが幅広いです。

小さな工房で家族経営で作っているところもあったりして、そういうのを知ってしまうと一気に親近感が湧くこともありますよね。

なぜか工房という言葉にワクワクを感じるのは、秘密基地のような雰囲気を感じるからでしょうね。

 

値段の違いはどこから?

  • 素材費:★★★☆☆(普通)
  • 人件費:★★★☆☆(普通)

職人+数人の小規模なブランドというイメージで、役割分担をはたすことで作業効率をあげて、商品代金を抑えていく感じでしょうか。

少し大きな工房になってくると店舗を併設したり、商社をかまして各種方面に展開したりしていますよね。

個人の時よりも生産量が増えるために素材費用は抑えられそうですけど、その分人件費が掛かってくるのと、良い職人を抑えられないとキツそうです。

【参考】
コルボ
ソメスサドル
MOTO

 

デザイナー系ブランド

YUHAKUのフォスキーア長財布

カテゴライズが難しかったのですが、見出しだけでなんとなく分かってもらえると思います。

とにかくデザイナーの感性が爆発しているものが多く、クリエイティブと何とかが紙一重のところにいることが多いです。

「使い勝手なんてまったく考えてないよね」っていうレベルの商品から、「こりゃーすごい、感動した!!」という商品まで様々です。

見ているだけでも楽しいのですが、ジッと見てると欲しくなってくるので困ります(笑)。

 

値段の違いはどこから?

  • 素材費:★★★★☆(高い)
  • 人件費:★★★★★(高い)

間違いなく、デザイン料+アイデア料の割合が大きいでしょう。

また他にもマニアックな素材をふんだんに使ったりするので、素材費用も大きそうです。

アーティスト気質な人が多いので、採算度外視でやってそうなイメージに見えます。

【参考】
YUHAKU
所作
abrAsus

 

ファッション系ブランド

JAM HOME MADEのメンズラウンドファスナー

ファッション系・・・つまり、革質にこだわるよりも、デザインを重視しているブランドのことですね。

僕以外にこの呼び方をしている人はいないと思うので、他言無用にしておいてください(笑)。

女性向けのブランドに多いのですが、その呼び方の通りファッション要素が強いので、色んな服装に合わせることができて便利で使いやすいです。

流行を取り入れるのがうまく、毎年新作が出るのを心待ちにしているファンが多いのも特徴ですね。その反面、ずっと同じものを使っていると古く見られることもあるので注意が必要です。

こういうブランドを嫌う人も多いけど、僕はミーハーなので結構好きなほうです!

 

値段の違いはどこから?

  • 素材費:★☆☆☆☆(安い)
  • 人件費:★★★☆☆(普通)

ファッション系ブランドは大量生産の恩恵で、安いところが多いです。

基本的には業務委託だったり、自社で大きい生産工場を持っているので、ドバっと作ってドバっと売っていますし。

ほかにも海外で作って、値段だけで勝負しているブランドもあります。

【参考】
JAM HOME MADE
キーファノイ
クリード

 

ハイブランド

ゴヤール 長財布

言わずと知れたの高額商品のオンパレードです。

一応、ハイブランドの中にも格付があるようなのですが、庶民の僕にはイマイチよく分かりません。

ハイブランドが好きな人は2種類に分かれていて、

  • ブランドの持つ歴史が好きな人
  • ブランドで見栄が張れるから好きな人

生まれながらにお金持ちな人ほど前者の傾向が強いです。

ちなみに僕はバリバリの後者です。

 

値段の違いはどこからくるの?

  • 素材費:★★★★☆(高い)
  • 人件費:★★★★★(高い)

ハイブランドの場合はブランド料が大きいといわれていますけど、実際のところはブランド料の割合がどれくらいなのかは公表されていません。

革で有名なエルメスは自社で牛やクロコダイルを育てたり、タンナーを所有していたりするのでそれらの維持管理費用も必要ですし、世界トップクラスの職人を雇うのにも人件費がかかります。

ハイブランドは歴史を守るために努力をしているからこそハイブランドなので、その広告費を気持よく払える男になりたいと思っています!

【参考】
ゴヤール
ジリー
ディオール

 

まとめ

お金持ちが集まる場所のイメージ画像

さて、ここまで見てくれれば、革財布の価格というのは決して安くないものだということが分かっていただけたと思います。

それぞれのブランドが信念を持って財布を作っているので、それ相応の値段になるのですね。

 

ただし、値段を見て財布を買うのは当然のことです。

むしろ僕は小市民なので値段を見ずに買うことなんてできません(汗)。

・値段が高いから買う

・値段が安いから買う

どちらもよく見かける光景ですが、どうせ買うならその値段に納得してから買ったほうが断然気分が良いですよね。

ここを見てくれた人が、金額に振り回されて変なものを買うことがないように祈っています。

 

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