【革知識その1】ヌメ革はどういう革?キレイにエイジングさせるには?

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【革財布の基本知識】ヌメ革ってどんな革?

みんながわかる革の基礎知識シリーズの第一回目は、「ヌメ革について」です。

ヌメ革はもっともスタンダードな革として知られています。王道というやつですね。

なので革といえばヌメ革は絶対に外せないし、ツヤっツヤのアメ色に焼けたヌメ革の財布に憧れている人も多いはず。

ということで今回は、みんなが大好きなヌメ革を分かりやすく解説していきましょう!

関連記事:ヌメ革のバッグにできた水シミの落とし方!【鞄のしみ抜き】

 

 

ヌメ革の特徴は?

昭南皮革のヌメ革サンプル

  • ベジタブルタンニン植物性タンニン)鞣し

ヌメ革は定義が色々あってややこしいのですが、基本的にはベジタン鞣し、つまり植物性のタンニンで鞣された革がヌメ革として呼ばれています。

ほかに鞣し方として薬品を使ったクロム鞣しがありますが、ヌメ革という呼び方は、クロム鞣しと分けるために使われている感じですかね。

作っているタンナーによって違いはあるんですけど、

  • 厚みがあってハリがある
  • 生成り色(ナチュラルカラー)

この2つはわかりやすいヌメ革の特徴です。

ある程度の硬さを出せるため、ベルトや財布、ビジネスバッグなどによく使われています。

 

ヌメ革はとにかくエイジングがカッコイイ!

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ヌメ革といえば忘れちゃいけないのが・・・そう、エイジングですよね!ここ大事!

  • ツヤのあるアメ色に変化する
  • 使い続けることで馴染んでくる
  • 革の表面にキズがつく

表面加工がされていないため、、使い続けることで大なり小なりこういった変化がおきるようになります。

革が大好きな人たちはこれらの変化をアジが出てきた(エイジング・経年変化してきた)と表現します。革が育つとも言ったりしますよね。

ちょっとしたマニアになってくると、育てた革財布を見せ合う会なんていうのもあると聞いています。

そこまでいかないにしても、いつも使っている財布が少しずつ変化してくるのは嬉しいですよね。

 

エイジング1:アメ色への変化

誰もが思い浮かべるヌメ革のエイジングといえば、ツヤツヤテカテカになるアメ色への変化(経年変化)でしょう!

さらに、黒や青など色付きヌメでも、アメ色にはなりませんが色が濃くなる変化が起こりますし、使っているうちに革が締まってツヤツヤになってきます。

この見た目にインパクトのある変化こそ、大半の人がわざわざヌメ革の財布を選ぶ理由です!

※当サイトでも各ブランドのエイジング画像をまとめた記事があるので、気になるブランドがあればチェックしてみてください。

 

エイジング2:ヌメ革は使い込むと馴染んでくるよ

アメ色に変化するだけがエイジングではありません。革は使っているうち自分に馴染んできます。

普段の使い方や、自分の体のクセに合わせてどんどん使いやすくなってきて、唯一無二の存在へと進化してくるわけです。

世界に1つだけの自分の財布に成長していくんですよね。

なので、同じ財布でも使っている人によって別物のようになることすらあります。

 

エイジング3:キズがつく

ヌメ革の財布に限らずですが、やはり革財布はちょっとしたことでキズがつきます。

自然素材なのでキズとは切っても切り離せません。

マメにオイルアップしてるとかなりマシになりますが、乾燥していると少し爪が当たっただけでもキズがついたりするので、長年使っていると大事に使っていてもキズはそれなりにつきます。

だがこれが良い!

革についたキズは勲章なので「アジが出てきた」と、逆に楽しめるぐらいの心構えでいましょう。

ちなみに、浅めの傷であれば手入れ時に油分の多いクリームを塗れば消えたりします。

 

エイジング番外編:汚れに気を付けて!

そういえば、めちゃくちゃ大事なことを言うのを忘れていました。

ヌメ革は汚れてもカンタンに洗うことができません。

ジュースをこぼしたり、ボールペンや油性ペンで汚れると、そのまま残ってしまいます。お尻のポケットに入れてるなら汗ジミもできますね。

汚れをアジとして受け入れられる人なら問題ありませんが、財布はほとんど毎日見ることになるため、几帳面な人には精神的なダメージが大きいでしょう。

頑張ればシミぐらいなら落とすこともできますが、それでも色や風合いが変わるのでご利用は計画的に。

※以下は僕がバッグについた雨シミを落としたときの方法です。

 

ヌメ革を使い始めるための儀式

儀式のイメージ図

意外とみんなやってないみたいなのですが、じつはヌメ革の財布は使う前に日光浴をさせると強靭さがアップします

もちろん、そのまま使い始めても問題はありませんが、よりきれいなエイジングを目指すなら必須なのです。

ということでまず最初は、ヌメ革にいちばん大事な日光浴の手順を見ていきましょう。

 

日光浴のさせかた

日光浴のイメージ

「え、ヌメ革なのに日光浴させるの?」

と、驚く人もいるかもしれませんが、ヌメ革の使い始めは数日の日光浴をさせるのが革業界の常識です

部屋の中でカーテンをあけて日に当てる程度で大丈夫で、紫外線に当てることで日焼けをさせるのが目的なんですよね。

こうすることによって革が汚れや傷に強くなります。

人間でもガングロギャルの方が強いですもんね。それと同じようなことかと。笑

当然ながら日焼け期間中は、乾燥するため、表面がヒビ割れないように定期的なオイルアップをする必要があります。

※夏と冬で日焼けさせる時間が変わってくるので注意してください。

 

日光浴の注意点①

日光浴といえば日に当てるイメージですが、実際には日向に置くというよりも、軽く日に当てるほうがキレイになります。

極端に焼けるような場所に置いてしまうと、裏表の差がすごくなったり、太陽の動きによってできた影によって色の差ができてしまいます。

ジワジワと焼けていく、そんなイメージで日光浴をさせてあげてください。

 

日光浴の注意点②

あと忘れてはいけないのがオイルアップ!

元々、革の中には油分が含まれています。

日焼けによって油分が切れるとひび割れの原因になるため、油分だけは切らさないようにしてください。

日光浴中の革を1時間ごとに触ってみると、パッサパサになっていくのがわかると思います。

 

日光浴の注意点③

革はタンパク質なので、40度以上で変質して革がカチカチになってしまいます。

ステーキ肉を焼くと、ある一定以上の温度から色が変わって硬くなってきますよね。それと一緒です。

なので、温度管理はかなり重要で、日光浴中に革が高温にならないよう注意してください。

一度硬くなった革は元に戻りません。焼けたステーキ肉が生肉に戻らないのと同じ原理です。

ぶっちゃけ、蛍光灯から出る紫外線でも日焼け効果が出るぐらいなので、あまり神経質に日当たりを気にしなくても大丈夫です。

 

ヌメ革はマメに手入れすることで輝く!

革財布の手入れグッズ

ヌメ革をキレイに経年変化させたいなら定期的なオイルメンテナンスは必須です。

中には鼻の脂を塗ればいいとか手の油だけで十分という意見も有りますが、それだけでは乾燥気味になるので少なくても年に1、2回くらい、通常なら季節の変わり目にはちゃんとした手入れをしてあげましょう。

また、一口にヌメ革といっても、革のメーカーや生産地、使われている牛の部位などでメンテナンスも変わってきます。

最低限、革の中の油分をキープできればいいため、少しでも長く使いたいなら何かしらのレザークリームを塗っておきましょう。

財布を買ったときにメンテナンス方法を書いた冊子がついてくることもありますし、分からなくても下記を実践すればきれいな状態をキープできますよ。

 

ヌメ革に最適なオイルとは

並べられたコロニルのディアマントクリームとシュプリームクリームデラックス

革にオイルというけれども、オイルは液体なので半固体のクリームを使った方が失敗が少ないです。結果的に革の油分が切れなければOKです。

もし、初めての手入れでヌメ革に何を塗ればいいのか分からなければ、万能タイプのレザークリームを使ってみてください。

財布の場合は、革靴ほど手入れが難しくないため、有名なメーカーのものであればほぼ使えます。

当サイトでもチョコチョコ出てきますが、僕のオススメは「コロニルの1909シュプリームクリームデラックス」。

財布に使うならこれ一個で5年以上持つし、革靴をはじめとした革製品すべてに使えてコスパも最強です。

 

ヌメ革のきれいなエイジングを目指すなら

コロニル1909の防水スプレー

ガシガシ使った革財布はアジがあって最高なのですが、キレイにエイジングさせたい人もいますよね。

そういうときは使用前に防水スプレーをサーッと吹いておくことで、染みや汚れを予防できます。

100%防げるわけではありませんが、使っていない状態と比べると雲泥の差なんですよ。

個人的に防水スプレーは、少し高いですが「コロニルの1909シリーズ」をオススメしています。

安く済ませたいならアメダスもおすすめですね。

 

ヌメ革とクロム革との違い

マットーネシリーズに使われいているヌメ革

 

ヌメ革ヌメ革と何度も出てきましたが、じつは革には大きくわけて2種類の鞣し方があります。

  • 薬品を使うクロム鞣し
  • 植物を使うタンニン鞣し

このうち、植物を使った昔ながらのタンニンで鞣された革のことをヌメ革といっているわけです。

鞣す(なめす)というのは、大雑把にいえば腐らないように加工すること。

動物から剥ぎ取った皮をそのままにしておくと腐ってしまうため、薬品のクロムや、タンニンを使って皮の性質を変化させるのです。

」は腐らないように加工されたあと、区別するために「」と呼ばれるようになります。

(※革を柔らかくすると書けば「鞣す」という漢字になるんですよ。)

 

クロム革とヌメ革の色の違い

あまり知られていない話ですが、クロムで鞣された革はウェットブルーという薄い青色に染まります。

つまり、ナチュラルのクロム革はあとから加工しない限り存在しないことになります。

ということでクロム革はほとんどの場合、何らかの色に染められています。

丘染め(革の表面だけを染める方法)なら、革の裏側を見るとウェットブルーを確認することができますよ。

逆にヌメ革はナチュラルカラーが元々の色合いです。鞣すタンニンの種類と加脂されたオイルによって色の濃さが変わってきます。

 

ヌメ革が向いている革製品

  • 分厚く作れる
  • ハリのある硬い革
  • 風合いが豊か

ヌメ革にはこういった性質があるので、革財布はもちろんのこと、ベルトやビジネスバッグなど硬さの必要な革小物に使われることが多いです。

クロム革から比べると鞣す工程が多いため値段が上がりますが、手入れすれば長く使うことができるためヌメ革を選ぶ人も多いです。

使い込んだ革の表情を楽しむことができるのもヌメ革の魅力です。

 

クロム革が向いている革製品

  • 経年変化が出にくい
  • 大量生産に向いている
  • キズや汚れに強い

クロム革の場合はヌメ革とは逆に、大きな面積が必要だったり、一定の丈夫さが必要なものに使われています。

エイジングしにくい反面、ヌメ革とは違ってしなやかさがあるため、ソファや車のシートにはクロム革が向いています。

革が好きな人にはクロム革を毛嫌いしている人もいますが、適材適所、必要な場所に必要なものを選ぶことが大事だと思うわけです。

大量生産ができるので、ヌメ革と比べて安価に用意できるのもクロム革のメリットです。

 

ヌメ革の財布を手に入れる方法

ヌメ革の財布は保管が難しい(光が当たると焼けて色が変わる)ので百貨店などでの取扱いは少ないです。

革工房に頼んで作ってもらったり、革財布の専門店で手に入れるのが一般的でしょう。

もしくは、ボクのような身近にそういった店がない場合は、通販で手に入れることもできます。

同じヌメ革の財布といっても革の厚みやデザインなどがそれぞれ違うため、ドンピシャで好みの財布を探すという楽しみがありますね。

 

まとめ

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ヌメ革は使う人によって様々な表情を楽しませてくれます。几帳面な人、ガサツな人、優しい人、気性の激しい人。

同じ財布でも別物のように変わってくるので、使っていくうちに世界に1つだけ、自分だけの財布になっていくわけです。

ジーンズマニアが「ジーパンをボロボロに履きつぶしていくこと」をジーンズを育てるというのですが、革マニアも同じように「革財布を経年変化させていくことを革を育てるというんですよね。

ぜひ世界に1つだけのヌメ革の財布を育てましょう!

また、画像は僕が現在使っている財布です。

ブライドルレザーとヌメ革のコンビなので、エイジングがダブルで楽しめてオススメですよ。

 

 

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