ココマイスターの中でもブライドルシリーズと人気を二分しているマットーネコレクション。
一見するとそこまで面白い皮革素材には見えませんが、この人気には秘密があります。
柔らかな手触り、上質な革、この素材感の良さに惹かれる方が非常に多いんですよね。
ということで今回は、人気のマットーネコレクションを解説すると共に、各財布の詳細をご紹介していきましょう。
知っておきたいマットーネシリーズの特徴!
- シンプルな見た目
- リーズナブルな値段
- 使い込んだ時に出てくるアジがカッコイイ
- 編み込みレザーが用意されている
イタリア伝統のバケッタ製法で作られた高品質なオイルレザー「マットーネ」は、なんといっても革がすごい!
古い作られ方ならではの「アジ」も出やすく、さらに落ち着いた雰囲気も魅力的。この素材をこの価格で出せるのはココマイスターぐらいだと思います。
大人の男にふさわしい、コスパに優れたカッコいい革財布なのです。
・編み込みレザーもカッコいい!
マットーネシリーズには、一時期某ハイブランドで話題になっていたイントレチャート(編み込みレザー)が用意されています。
バケッタレザーを熟練の職人が編んでいるので、耐久性にすぐれているんですよ。
おまけに、使っていくうちに陰影の出てくるエイジングもカッコイイんです。
女性でも十分使える上品さがありますね。
もちろん編み込みレザーではないタイプの財布も売られています。
マットーネとブライドルレザーはどちらがいいの?
ここを見ている人は、マットーネレザーとブライドルレザーで迷っている人も多いですよね。
2つを比べてみて大きく違うのは、「革の硬さと表情」の2点でしょう。
- マットーネレザーは柔らかめ、革のシボが強い。
- ブライドルレザーは硬くハリがあり、革の表面は滑らか。
オフの日に使うことが多いならマットーネ。
ビジネスで使うことが多いならブライドル。
それぞれ性質が違う革なので甲乙付けがたいですが、エイジングは両者素晴らしいですし、迷っているならスパッと見た目で決めてもいいんじゃないでしょうか。
マットーネシリーズで人気の革財布
というわけで、普通に見えてひと味違うマットーネシリーズ。
次はマットーネコレクションの財布をご紹介していきましょう!
一つだけ注意点として、カラーラインナップが結構尖っています。
もし好きな形があっても色が気に入らないときは少し予算を上げて、マットーネを使った別コレクションを見たほうが幸せになれるかもしれません。
編み込みレザーのマットーネコレクション
マットーネの編み込みレザーを使った財布から見ていきましょう。
現在、二つ折り財布だけ取り扱いがありません。過去に作っていたことはあるので、欲しい方は待つしかないです。
マットーネ オーバーザウォレット
商品名 | オーバーザウォレット |
---|---|
仕様 | カードポケット×8 フリーポケット×2 ファスナー付き 小銭入れ×1 札入れ×2 |
サイズ | 縦10cm×横19.5cm×厚さ2.5cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥40,000(税込) |
大人の重厚感を演出したイントレチャートのラウンドファスナー。
馴染みのいい柔らかなマットーネレザーは手に持ちやすく、時間と共に経年変化で様々な表情を見せてくれます。
ココマイスターの象徴とも言える財布なので評判も良く、もしイントレ部分を引っ掛けて破れたとしても永年保証で直せるのが魅力ですね。
よくあるラムスキンレザーのイントレではなく丈夫な牛のヌメ革なので、アタリがキレイだし、ヌメならではのエイジングも美しいです。
カラー展開が多く、色が明るければ変化は早いのですが、黒系でもヌルリとしたツヤが楽しめるので悩むところですね。
≫ こちらは生産終了したようです
マットーネ マルチオリヴェート
商品名 | マルチオリヴェート |
---|---|
仕様 | カードポケット×6 フリーポケット×4 ファスナー付き 小銭入れ×1 札入れ×1 |
サイズ | 縦8.7cm×横19.2cm×3cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥40,000(税込) |
イントレチャートの美しさと、縦型カード入れのシンプルな内装が魅力の長財布。
この形のカード入れだと内容量は少し減ってしまいますが、その分だけ薄くなるのでスーツによく似合います。
使っているうちにクッタリとしてくる経年変化も、この仕様だとカードが浮き出てきてオシャレなんですよね。
マットーネの長財布の中で一番イントレ部分が多くて、変化を楽しめるように出来ています。
大人っぽさを演出したい方にぜひ。
マットーネ オリヴェートウォレット
商品名 | オリヴェートウォレット |
---|---|
仕様 | カードポケット×14 フリーポケット×2 ファスナー付き 小銭入れ×1 札入れ×1 |
サイズ | 縦9.5cm×横19cm×厚さ2.5cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥39,000(税込) |
V字マチ(ササマチ)仕様のスタンダードな長財布。
ココマイスター標準のスタイルなので、この形に安心感を覚える人も多いのではないでしょうか。
マットーネのエイジングにあわせて、ヌメ革のエイジングまで楽しめる1粒で2度美味しいマニアもニッコリな革財布。
何を買うか迷ったら、とりあえずこちらのオリヴェートウォレットにしておけば間違いありません。
内装のヌメ革面積が大きいため、買ってすぐに防水スプレーを振ることをオススメします。
マットーネ ヴォルタウォレット
商品名 | ヴォルタウォレット |
---|---|
仕様 | カードポケット×6 フリーポケット×3 札入れ×1 |
サイズ | 縦9cm×横18.5cm×厚さ2cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥36,000(税込) |
価格と品質で見たときにバランスの良いヴォルタウォレット。
カード入れの枚数が少なく、小銭入れもない、という仕様で革の使用量が減ってコストが削減されています。つまり軽いということです。
こういう長財布のことを「束入れ」といって、熱狂的なファンもいます。
札入れ部分が通しマチなので、お札やレシートをたくさん入れる方に向いてます。
経営者やフリーランスの方に嬉しい仕様ですね。
マットーネ オリヴェートコインパース
商品名 | オリヴェートコインパース |
---|---|
仕様 | マチ付きフリーポケット×2 カードポケット×2 コインポケット×1 |
サイズ | 縦7.2cm×横11.4cm×厚さ2.1cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥22,000(税込) |
正直、マットーネのイントレチャートはこのコインケースが大本命。
絶対にみんなから羨ましがられるこの高級感。
製法にイタリアの雰囲気を感じられるし、三方ファスナーはあまり他のブランドで作られない難しい製品になっています。
このサイズ感だと、ちょっとしたお出かけのときや、会社のランチタイムなど、出番が多々あります。
贈り物にもちょうどいい値頃な商品なので、喜ばれること間違いなしです。
≫ こちらは生産終了したようです
通常のマットーネコレクションの財布
編み込みレザーよりも普通の革財布が欲しい方はこちら。
しっとりしたオイルレザーが気持ちよく、編み込みよりも滑らかな手触りを楽しむことができます。
マットーネ マックスラージ
商品名 | マックスラージ |
---|---|
仕様 | カードポケット×8 マチ付きフリーポケット×1 フリーポケット×2 ファスナー付き小銭入れ×1 札入れ×2 |
サイズ | 縦10.2cm×横19.2cm×厚さ2.8cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥35,000(税込) |
持ち歩くことを重視して、ギリギリまで大きくしたラウンドファスナー。
マットーネレザーは手当たりが柔らかく、いつまでも触っていたくなる優しさがあるので、このサイズ感がちょうどいいですね。
品の良いカラーラインナップですし、男性だけじゃなく女性でも使いやすいと思います。
ただ、一般的なラウンドファスナーよりも厚みがあるので、ポケットに入れる派の人は買う前にサイズ感をよく調べたほうがいいかもしれません。
もう少し小さなサイズが欲しい方向けに、一回り小ぶりなラージウォレットもあります。
マットーネ ラージウォレット
商品名 | ラージウォレット |
---|---|
仕様 | カードポケット×8 ファスナー付き 小銭入れ×1 札入れ×2 フリーポケット×2 |
サイズ | 縦9.6cm×横19.2cm×厚さ2.3cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥31,000(税込) |
良い意味で標準的なラウンドファスナーです。
価格も仕様バランスも厚みも長さもすべて標準的、人を選ばないためカップルや家族で同じ財布を持つのも楽しいですよね。
唯一ラウンドファスナーの弱点であるジッパー周りの故障も、ココマイスターなら修理ができるので、一生物としてお迎えするのもありです。
この価格帯で革財布初心者の人も手を出しやすいですし、エイジングの沼に引きずりこまれてください。笑
ラージウォレットはマットーネコレクションの大本命だと思います。
マットーネ マルチウォレット
商品名 | マルチウォレット |
---|---|
仕様 | カードポケット×6 フリーポケット×4 ファスナー付き 小銭入れ×1 札入れ×1 |
サイズ | 縦8.8cm×横19cm×厚さ2.1cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥28,500(税込) |
この長財布を見た時に「珍しい作られ方をしてるな」と思った方は本物のココマイスターマニアでしょう。
そう、ココマイスターではほぼ使われないヘリ返し(革の端を折ってコバをクルッと巻く職人技のこと)が使われているんですよね。
ヘリ返しは薄く作るための技法で、こちらのマルチウォレットは中身を入れた時に厚みがでない工夫が随所に凝らされています。
磨きコバよりも、ヘリ返しのコバはスレに弱く耐久性で劣りますが、職人の心意気が感じられる上品な革財布になっています。
マットーネ サンクロセラ
商品名 | サンクロセラ |
---|---|
仕様 | カードポケット×6 札入れ×2 フリーポケット×1 |
サイズ | 縦9.1cm×横17.4cm×厚さ1.4cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥24,500(税込) |
こちらは長財布の小銭入れが無いバージョン、つまり束入れです。
最近では小銭を使うことも少なくなったため、束入れはとても人気があり、カラーバリエーションも多くなっています。
スーツの胸ポケットにちょうど収まるコンパクトさは社会人の強い味方。
シンプルなのに奥が深い、そんな長財布になっています。
マットーネ マルチパース
商品名 | マルチパース |
---|---|
仕様 | カードポケット×6 フリーポケット×1 小銭入れ×1 札入れ×2 |
サイズ | 縦8.8cm×横19cm×厚さ2.1cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥26,500(税込) |
シンプルな普通の二つ折り財布「マルチパース」。
マルチの名の通り、普通に使う分にはなんの不自由もない作りで、マルチに活躍できます。
このサイトでいつも財布のエイジングを一番楽しめるのは二つ折り財布!と声を大にしていっているおかげか、二つ折り財布の人気は高いですね。
手入れの楽しみ、革のエイジング、優しい手触り、そして日々の使い心地、すべてオールインワンです。
このマルチパースで革の沼にハマりましょう!笑
マットーネ ミニラージ
商品名 | ミニラージ |
---|---|
仕様 | マチ付きフリーポケット×2 カードポケット×2 コインポケット×1 |
サイズ | 縦7.2cm×横11.4cm×厚さ1.8cm |
外装 | マットーネ |
内装 | ヌメ革 |
原産国 | 日本 |
価格 | ¥18,500(税込) |
こちらは、ココマイスターの中で一番ナチュラル感を感じられる「ミニラージ」。
程よい大きさと、程よい素材感、まさに王道のコインケースですね。
特筆するのは素材の柔らかさで、シンプルなだけに、素材のナチュラルテイストが際立ちます。
単独で使ってもいいし、束入れと一緒に使うとかなりオシャレになります。
マットーネレザーの素材は素晴らしい!
ここから先は、マットーネレザーについて詳しい説明をしていきますね。
前述で、「マットーネレザーはバケッタ製法で作られている。」と軽く話をしましたが、これがすごい素材なのです。
なので、まずはイタリア伝統の技法「バケッタ製法」について説明しましょう。
これを知っておくとますますマットーネが好きになるはずですよ。
マットーネレザーに使われているバケッタ製法とは
ということでバケッタ製法を説明していきますね。
ざっくりいうと、バケッタ製法は特殊な製法で、イタリア伝統のタンニンなめしの方法です。
・・・ですが、手間がかかりすぎて今では僅かなタンナー(製革業者)しか作っていません。
そして、ココマイスターで使われているのは、バケッタ製法でトップクラスのタンナー「バダラッシカルロ社」の作った貴重なレザーなのです。
バケッタレザーは時間がかかる!?
バケッタレザーの作り方は、ベジタブルタンニン鞣しの革を、牛のスネから取れるオイル(ニーツフットオイル)に漬けてゆっくりと浸透させていくだけ。
と、こう書くと簡単そうですが、獣脂(動物性オイル)は植物性オイルなどに比べて浸透力が弱く、非常にゆっくりとしか革に染み込みまないのです。
そのため、とても手間と時間のかかる製法なのです。
マットーネレザーを作っているタンナーとは?
ココマイスターではある時を境に、革の仕入先を表示しなくなりました。
マットーネレザーに関しても昔はタンナーの名前が出されていたのに、今では有名タンナーということしか教えてくれません。
一応、昔表示されていた革の名前は、ミネル・・・、あのすごいを作るタンナーの有名なやつです。
この価格でそれ使うの?っていうレベルの一級品なんですよね。
気になる方は「名革」で検索すると、ものすごく絶賛されているのがわかるかもしれません。
マットーネレザーは経年変化が早いよ
先ほどから何回か経年変化(エイジング)が早いという話をしましたが、バケッタ製法によって作られた革は経年変化が早く、綺麗に変化しやすいという特徴があるんですね。
オイルがたっぷりと革に染み渡っていて抜けにくいため、色の変化が早くて光沢が出やすいのです。
また、油分が多いので手入れをあまりしなくても大丈夫なんですよ。置いている環境次第では手の脂だけで十分かもしれません。
当サイトのココマイスター経年変化のページに、いくつかエイジング画像もあるので参考にしてみてください。
≫ 【画像だけ】ココマイスターの経年変化(エイジング)まとめ!
マットーネレザーは味わい深い
マットーネレザーは、イタリアのカーフ(子牛の革)を先ほどのバケッタ製法で鞣し、カゼイン加工という艶出し処理をした革のことです。
オイルを手作業でたっぷり塗り込んでいるため、通常でも半年ほど使うと経年変化で光沢が出てきます。
また風合い豊かな天然皮革なので、牛が生前につけた傷やシワなど革本来の表情が出やすくなっているんですよ。
マットーネレザーは触り心地もいいよ
マットーネに使っている革はカーフ(子牛の革)です。そのため触り心地はとても柔らかくしなやか。
さらにたくさんのオイルが革に含まれているため、使い込むとシボに艶が出てきてツルツルした感触に変化してくるんですよ。
経年変化も一般的な革と比べて早いので、革を育てていく過程をより早く楽しむことができますね。
内装に使われているヌメ革も変化するよ
マットーネレザーばかりに目が行きがちですが、内装に使われているヌメ革も良い素材が使われているんですよ。
ハリのある革質なのでパリッとしていますし、色の経年変化も満足です。
マットーネではありませんが、同じヌメ革が使われているブライドル・インペリアルパースのエイジング画像があるので気になる人は確認してみてください。
≫ 3ヶ月後のエイジング│ブライドルインペリアルパースのレビュー再び
ほかにもマットーネレザーが使われているシリーズ
マットーネシリーズ以外にもマットーネレザーが使われているシリーズがあります。
それが、ブライドルシリーズとのコラボ商品『ロンドンブライドルシリーズ』です!
マットーネから比べると約1万円ほど値段がアップしますが、その分の価値はあります。
グレードの高い革財布を探している人にオススメですよ。
≫ 大人のお洒落を楽しめるロンドンブライドルシリーズの革財布
まとめ
- シンプルな見た目
- リーズナブルな値段
- 使い込んだ時に出てくるツヤがカッコイイ
ここまででマットーネシリーズの魅力は十分に伝わったでしょうか。
いま一番売れているシリーズなので、人気のあるカラーはすぐに品切れになってしンドメイドなのでどうしても数に限りがあるんですよね。
ですが、販売元のココマイスターでは予約販売をしていないため、どうしても欲しければ「販売お知らせメール」で通知を待つしかありません。
マットーネシリーズは本当に良いエイジングをするので、欲しくなったら売り切れる前にゲットしてくださいね。
ということで評判の良いマットーネシリーズでした。
シリーズ別ココマイスター一覧
シリーズ名 | 一行評価レビュー |
---|---|
>>コードバン | 言わずと知れた高級革財布の代名詞。 |
>>クリスペルカーフ | 知名度は低いけど、カッコ良さは本物。【レビュー有】 |
>>オークバーク | 薬品を使わない自然由来にこだわった革。 |
>>ナポレオンカーフ | 激ヤバエイジングを見たければコレ!【レビュー有】 |
>>マルティーニ | 大人の雰囲気満点で、革らしい革財布。 |
>>マットーネ | ココマイスターでは、スタンダードな革財布。 |
>>プルキャラック | カジュアル向け財布の最高峰プルアップレザー。 |
>>ブライドル | ビジネス向け財布として人気が高い。【レビュー有】 |
>>ロンドンブライドル | ブライドルシリーズを上品にカスタマイズ。 |
>>パティーナ | 激レアで入手困難なパティーナについての解説。 |